カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

ミニスーパーファミコンの混乱

ニンテンドークラシック ミニスーパーファミコンが発表された。


出ると言う噂はネット上の単なる推測話や消息筋(とされる)からのリークなど、
大分前から有ったしミニファミコンが発売された以上何の不思議も無かったわけだけど
個人的には出さない方がいいとは思っていた。


過去の資産に少し頼りすぎなのではないかとも思えるからだ。


ヴァーチャルコンソールやシリーズ旧作のセット販売など、これまでも
ファミコンスーパーファミコン時代の人気タイトルは定期的(定時的?)に
復刻されてきており正直新鮮味や懐かしさは薄れている。


Steamなどで配信されているインディーのレトロ調ゲームでドット絵も
見慣れているし、3Dが当たり前の今だからこその目新しさもない。


ただ、その辺の心情を汲んでのことなのか、今回のミニスーパーファミコンには
予想外のサプライズがあった。言うまでもなく『スターフォックス2』だ。


スターフォックス2はゲームが完成していたのに諸事情により発売中止となった
「幻のゲーム」だが、日々ゲーム関連のニュースをチェックしている方々なら
既に何度も聞いていると思う。なので説明省略(割愛ではなく)。


ネット上に流出したromイメージ(DLは違法です)や、そのプレイ動画から
内容はある程度知られてはいたものの、未発売ソフトの復活と言うのは
IP管理の厳しい任天堂には過去に無かった話で、


ある種禁じ手とも言える今回の計らいには色々な意味で驚かされた。


他の国では発売されていたが日本では未発売だったゲーム(その逆もあり)を
ローカライズしてVC配信と言う例はあったが・・・。


スターフォックスは日本国内でも人気の高いシリーズではあるが近年では
新作があまり登場せず、代わりにリメイク作が3DSWiiUに投入されるなど、
どちらかと言えば懐かしの名作扱いになっている。


だが北米や欧州での人気は未だ根強く、先日のE3にて新作が発表された
メトロイドIPのように、もしスターフォックスの完全新作の製作開始が
アナウンスされたら、海の向こうは熱狂の渦に包まれることになるだろう。


今回のスターフォックス2は未発売タイトルであり、完全なものは開発陣以外には
誰もプレイしたものがいない。ある意味では新作である。


一報を聞き歓喜の声を上げた任天堂ファンもさぞ多かったことだろう。
ただそれだけに・・・彼らの期待値と購買意欲は想像以上であるだろうから、
品薄で手に入らないとなったら、海外では流血騒ぎにもなりかねない。


発売日、本当に大丈夫なんだろうかと心配になる。


任天堂はミニファミコンのときよりも多く生産するとは回答しているけど、
恐らく買いたいけれど買えなかったと言うユーザーの方が多くなるだろう。


転売屋の問題もあるけれど凄まじいまでの潜在的需要も予想されて、
このまま発売日を迎えれば海外では必ずパニックになると思う。


当日は警備員や売り場人員を増員したり様々な対応・対策が必要になりそう。


ただでさえスイッチが品薄で手に入りにくいと言うのに更なる困難を
上積みするのにはきっと理由がある。


そしてそれは
「古きよき時代を忘れないで」とのユーザーへの呼びかけと言うよりは
「古きよき時代を思い出して」と言う、ソフトメーカーへの呼びかけであるように
なんとなく薄ほにゃららと感じた。


そんな感想。
自分としては普通に買える状況ならば買いたいと思うけど
奪い合いになるほどならば見送るつもり。


今回はここまで。ではまたね。




余談。某サイトの某箇所が良いとは言い難い状況にある。
先日その事に関してどの様な方針でどう考えているのかと
問い合わせフォームから質問を送ったのだけれど回答はない。
つまりは現状が「ウェルカム」だということなのだろう。
企業にも品格がある。そして今の時代一番求められるものでもある。