カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

好きじゃないもの

自分が「好きじゃないもの」の話をするとなると

何処かで誰かが反撃の姿勢で身構えているかもしれないと、

まず勘ぐっていくべきかもしれない。

 

自分が好きなものでも他の人からすればそうではない可能性がある。

自分が好きじゃないものでも他の人からすればそうではないかも。

 

自分の好きなものを好きではない人がいても別に構わないし

自分が好きじゃないものを好きな人がいても別に構わない。

 

先にそれを述べた上で、好きじゃないものの話をしよう。

 

とは言え、憎しみをぶつけたいわけじゃあない。

思っていることを気軽に言えないなんて自由が無さ過ぎる。

好きじゃないものがあって何が悪いんだ!?

 

◆ポーズを取ったガンダム

 

ポーズを取ったガンダムは大嫌いだ。

何故って?ガンダムは兵器だし乗っているのは兵士だし、表は戦場だ。

 

ガンダムは未来の物語であらゆる技術が今よりも遥かに進んでいる。

アムロ・レイが初めてであんなに上手にガンダムを動かせたのだって

ガンダムに搭載された優秀な人工知能(作中では学習型コンピューター

と呼ばれる)のおかげだろう。

 

そもそもの操作自体が簡単でなければ何の訓練もせずにいきなり

実戦を行なうなんてどう考えても無理だ。

 

つまるところ、モビルスーツという乗り物は恐らくは動かすだけならば

誰にでも出来るのだ。

 

パイロットの仕事は進行方向を指示し、攻撃対象を指示し、

使用する装備を指示し、そして決定ボタンを押す・・・こんな感じだろう。

 

つまり殆どの動作はモビルスーツ自体がパイロットからの指示を受け、

瞬時にモーションの中割をして無駄のない様にこなしていると思われる。

逆にそうでなければあんなものをリアルタイムで操縦できるはずがない。

 

だとするならばモビルスーツの所作は予め用意されているものの

組み合わせとその変形から出来ているはずなので「ポーズを取る」ことが

そもそもあり得ない。

 

武器を前方に突き出し片ひざを曲げて敵を狙う・・・これをロマンだなんて

言って欲しくはない。だって戦争だ。

人と人が殺し合いをするのにわざわざ本来は用意されていないポーズを

自前で組み、それをモビルスーツにさせているのだとしたらそんな奴には

主人公であって欲しくない。

 

ほぼほぼ脳波コントロールなので無意識のうちにパイロットの動きの癖が

出ているのだなどと擁護することも出来るかもしれないが、

今から殺すか殺されるかすると言う場面で銃を撃つのに格好良くひざを

曲げようなど考えていることが好きじゃない。

 

宇宙空間だからひざを曲げて姿勢のバランスを整えることもないだろうし。

 

主人公がガキなので仕方がないというなら、それはそれで好きじゃない。

 

 

 

◆汚いグラという言い方

 

通販サイトでとあるゲームのレビューを読んでいたら「グラが汚い」と

書いてあった。

 

汚物でも描かれているんだろうか?

グラフィックが粗い、解像度が低い、鮮明ではない、様々な言い方がある。

その中からわざわざ「汚い」を選んでいるのだ。

 

どれほど身の毛のよだつものがそこにあるのだろうか?

「汚い」の表現を使うからにはそこにある感情は間違いなく『嫌悪』だ。

グラフィックの質が低いことは決して良いことではないが

グラフィックの質が高いことは必ずしもその製品の質を示していない。

 

今の世代においてグラフィックの質はかけたコストとほぼ同意だろう。

つまり「金をかけたゲームを遊びたい」と言うのが本音だ。

 

だったらそう言うべきだ。「もっと金をかけたゲームを遊びたい」と。

そしてそれに見合った料金を払うべきだ。きっとそれで解決する。

 

 

◆キャラクターを中心としたコンテンツ

 

 

難しいところではある。自分もキャラクター”だけ”が好きな作品がたくさんある。

でもこう言ったものは売る側の都合・理由により本来は作られているはずだ。

 

売る側の都合により設定されているものをよりにもよってユーザー(買う側)が

もろ手で望んでいる。消費者が目を向けるべき先は本当にそこなのか?

 

 

好きじゃないものは誰しにもある。

それを言ってみたところで・・・と言う場合も多い。

 

この記事を書いた「あなたのような人が好きじゃない」と言う声もあるだろう。

 

 

そう、それもまた真実。簡単に信じるな。信ずるに足るものを真っ先に信じろ。

好きなものだけが全てではない。好きじゃないものも、また然り。