グレイランサー
1993年にメガドライブ専用ソフトとしてリリースされた
グレイランサーの復刻版が6月20日、コロンバスサークルより発売となっている。
グレイランサーは主人公であるルーシアが連邦軍艦隊指令である父を救う為に
単身最新鋭戦闘機グレイランサーに乗り込みエイリアンに戦いを挑む・・・と言う
ストーリーの横スクロールシューティング。
難易度はさほど高くは無く、数種類の武器と追従タイプを選択できるガンナーを
上手く使いこなしながら進めていくのが楽しい。
またFM音源の奏でる軽快なサウンドも心地よく個人的にはお気に入りのゲーム。
オリジナル版を所有しているので自分は今回の復刻版は購入していないが、
最初その一報を聞いた時は意外な感じがした。
と言うのもグレイランサーはゲーム自体は非常に地味なゲームなのだ。
媒体はロムカセットでありながらオープニングはじめビジュアルシーンが豊富で
夢幻戦士ヴァリスのシューティング版とでも言うような印象なのだが
そのあおりなのか背景や敵キャラは種類が少なくボスもそこまで巨大ではない。
(当時のゲームには容量の限界という明確な制限があったのだ)
なので1回クリアしてしまうと・・・申し訳ないが繰り返し遊びたいと言う気持ちは
あまりせず、サウンドテストでただひたすら曲を聴くか開始時の選択画面をさまざま
いじりながら曲を聴くか(このシーンの曲が特に心地よい、ネーム入れと共通の曲)
と言う感じの付き合いで、どんなシーンがあったのかなどは忘れてしまっている。
メサイヤのソフトは技術的にも頑張っているものが多く傑作と行かないまでも
優れた佳作を多数排出している。
メガドライブにソフトを供給していたサードパーティの中でも評価は高めだろう。
ただ、メサイヤはPCエンジンにも多数のソフトを供給しており、どちらかと言えば
そちらを優先していたように思う。
そう言う意味では異色のソフトかもしれない。
過去の隠れた名作を復刻させる取り組み自体は良いことだと思う。
ただ・・・思い出は思い出のままでいいのではないか、と思わないこともない。
今でもシューティングゲームは細々と作られ続けていて、お金をかけた当時の
ゲームと比べれば地味で拙いかもしれないが情熱は決して枯れていない。
新しいものが見つからない時に昔を懐かしむくらいで、ちょうど良い。