カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

咀嚼せよ!!

マキシマム2の公開用最新ビルドはまだ出来ていないんだけれど

ゲームとしての完成度は着々と増していっている。

 

まだ描いてない絵とかテキストとかを除けばデモ版までの範囲では

残りは3面のボスだけとなった。

 

これだけ時間を費やして、まだその段階なのかと呆れられそうではある。

 

マキシマム2は見て解るような派手な要素が少ない。

それはゲーム的リアリティを追求すればこそ・・・なので実のところ

外側からは一見して解りにくい部分の品質がそこそこ高いと思うのだが、

それを解るお客さんはあまり多くないかもしれないと感じている。

 

以前もブログにて書いていたと思うけれど自分は中二病と言う感覚が

よく解らない。萌えと言う感覚もよく解らない。

鬱展開と言う概念もよく解らない。

 

全ては論理によって導かれ、或いは抑えきれぬ感情の発露により

そうならざるを得ないのでそうなった・・・と考えていて、

「理由は無いけどなんだかワクワクする」と言う、

多くの人が持っているであろうふわっとした感覚を許していない。

 

それ故に嫌われることもよく知っているが、それが生まれ持った

性質である為どうすることも出来ない。

 

マキシマム2では戦争を描いているが戦争を礼賛するものではなく、

戦争の厳しさと空しさ、悲しみそして怒りを表現しようとしている。

 

だからここには格好良くポーズを決めてケレンミのある台詞を吐き、

己が衝動と欲望のままに破壊と殺戮に勤しむヒーロー・ヒロインは

登場しない。

 

そう言うものが好まれることはよく知っている。

でもマキシマム2が描き出すべきビジョンはその様なものでは無いから

その様なものにはしない。

 

マキシマム2は決して重苦しい、肩の凝るゲームではない。

撃ちつくす爽快感に溢れる、1000回遊べる(感じ方には個人差があります)

シューティングゲームだ。

 

他のゲームには無い要素はとにかく沢山あってゲームシステムや

飲み口は非常にシンプルなのに何故か似ているものがない。

 

それ故に手に取りにくく感じられることもよく知っている。

でもそれは仕方のないことなのだ。

 

世の全ての事象には確固たる理由がある。

それを強く信じるが故に信念は曲げられない。

 

何故かと言うと・・・それこそが『面白い』を生み出す確信へと

続いているからだと、そう考えているから・・・なのである。

 

ふわっとはしていないが故によく咀嚼しなければ飲み込めないし

その面白さも解らないだろうけれど。