カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

ポケモン ソード・シールドの受難

ポケットモンスター ソード・シ-ルドが炎上しているらしい。

ポケモンは第一作目を発売から大分経ったころに中盤くらいまで

プレイした程度なので知識も思い入れも殆どない。

 

ポケモンの北米版が出た時にこのゲームが日本でヒットした事を

意外に感じていたので流石に海外ではウケないのではないかと

思ったが、結果は皆さんの知るとおり。

アニメも大人気となり『ポケモン』は世界共通語になった。

 

そんなポケモンもシリーズ重ねて8作目、しかも今回から携帯機

専用のタイトルとしてではなく、据え置き機としても使える

switch専用ソフトとなって帰ってきた。


【公式】『ポケットモンスター ソード・シールド』 紹介映像

 

つまりポケモン本編が遂にテレビ画面で遊べるようになったのである。

(旧作のバーチャルコンソール版は一先ず置いといて・・・)

 

さて、そんなポケモン ソード・シールドの、何が今問題となって

いるのだろうか?

 

自分はポケモンの情報をチェックしていなかったので今さっき

知ったのだが・・・新作には登場しない、連れて行く事も出来ない

ポケモンが居るのだそうだ。

 

「そうか、ならば対戦時にはソード・シールドに登場するポケモン

だけで戦略を練らなければならないな、今回はこれまでとは違った

プレイスタイルになりそうだぞ・・・これは楽しみだ!!」

 

とはならなかったようだ。

「お気に入りの"いつもの"ポケモンを連れて行けないなんて悲しい」

「あのポケモンがいないと百戦錬磨のあの戦術が成り立たない」

「フルプライスのゲームなのに前作より目減りしてるなんて許せない」

 

・・・怒りや悲しみ、様々な不満もあるだろうけれど、ファンの望む

理想像のままにswitchで新作をリリースするなんて事は正直不可能だ。

 

3DSの時でも相当無理してるだろうなと思っていたくらいなので、

switchであの規模のものを・・・しかも新要素や新ポケモンも追加し

同じ値段で、しかも同じくらいの開発期間で完成させるなんて、

どう考えても無理だ。多分価格を3倍くらいに設定しない限り無理だ。

 

だからこのような事でこんなに簡単に炎上するのであれば、

正直もうシリーズは続けられないのではないだろうか?

 

任天堂は相当儲けているんだろうからこの程度はファンに奉仕しろと

そう思っているのかもしれないが、まあ無理だ。

 

スマブラで過去キャラが全て出るなんてのとは到底比較出来ない。

他にもグラフィックスが良くない、今時フルボイスではない、

新システムが気に入らないなど不満に感じる部分があるようだ。

 

新システムはともかく、皆さんがお店で払うお金の分の価値は

確実にある筈で、これ以上を望むとなると子供のお小遣いで

買えるような商品ではなくなってしまうだろう。

 

だからと言ってシリーズのファンが納得するかと言うと・・・

多分納得しないだろうとも思う。八方塞だ。

 

では3DSだったら全てのポケモンが登場する新作を発売出来たのか

と言うと、それも難しかったのではないかと思う。

 

前作のエンジンをそのまま流用したとしても絶対的な物量増には

抗いきれないだろう。いつかどこかでこうするしかなかったのだ。

そのタイミングとして据え置き機としても使えるswitchでの新作を

選んだというだけなのではないだろうか?

 

今回の騒動がいつ、どのような形で収束するのか、全く分らない。

ただ一つ言えるのは新作登場の度にキャラがどんどん増えて

内容もどんどん豪華になる、値段据え置きで内容量が増し続ける

商品なんて存在し得ない。

 

にも拘らずそれを大多数のユーザーが望み続けるとしたら、

多くのファンを抱える事はいつしかリスクとも成り得る・・・

と言うことかもしれない。

 

人の欲望は留まるところを知らない。

欲を煽り続ければいずれ欲に滅ぼされる。

 

と言うことかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

ぺこんぽぺこんぽ。厳しい時代だ。