カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

さて次は何を作ろうか・・・

さて次は何を作ろうか?

 

ゲットバックスも粗方終わったのでそろそろ次のタイトルに

取り掛かろうと思うが、普通ならば中断しているメインタイトルを

再開するべきなのだろうが、以前作ったプラットフォーマー

プロトタイプをもう少し形にしてみたい気もしている。

(こんな事を書いている時点で実は腹の中ではほぼ固まっているのだが)

 

とは言えマキシマム2もいい加減遅れているしBtUBも止まっているし、

ゲットバックスの勢いのままガン・コモン再開してもいいかもだし、

色々と迷っているのも事実。

 

自分は過去は振り返らないタイプなので結果には殆ど関心が無い。

常に新しい事を考えていたいし面白いものしか作りたくない。

 

なのでまあ、今の自分にとっての面白い事がプラットフォーマーなら

プラットフォーマーになるしかないし、他にもドラクエ的なものだったり

ポイントクリックアドベンチャーも一度やってみたいと思っているし

そうなると益々「さて次は何をつくろうか・・・」など迷ってしまう。

 

イデアが尽きる事は無いし優柔不断、まあ頭の痛い限りである。

 

とりあえず次のゲームは『秘密裏に完成させる実験』には含まれてないので

適宜経過は当ブログにてお伝えしていく事になると思う。

では今回はこの辺で。

モノはコトに負ける(残念な事だが)

いきなり本題。

世はモノ消費からコト消費に変わったといわれ久しい。

モノ消費と言うのはマイホームやマイカー、或いは白物家電

オーディオ機器や美容機器など・・・それを持っている事が

ステータス足り得た時代の消費スタイルで

コト消費と言うのは物を持っているのは当たり前、

或いは経済的に余裕がないのでなるべく物を持たないようにし、

それよりも「どう幸せに暮らしているかの工夫をアピールする」

その工夫に対する消費を指す・・・としておこう。

 

モノには形がある。物質としての質量がある。品質の良し悪しがある。

だがコトはどうだろう?

 

コトには形がない。質量もない。そして品質の良し悪しもない。

前二つに関しては頷けるが品質のくだりに関しては意義がある、

と言う方もいると思うが、コトには品質なんてものはない。

 

何故ならば「幸せ」の「品質」そのものを競うのではなく、

「幸せそう」に見えさえすればもうそれで「勝ち」であるからだ。

 

だとするならばこれに抗うすべは無い。品質は問われない。

誰かが「好きで何が悪いのだ!?」と主張すればもう誰も反論できない。

 

だからモノはコトに負ける。

 

生活に余裕のある人は高級品とされるようなものにもお金を使うだろう。

高級とされるようなものであれば、恐らく品質は保障されている。

そこにはモノ消費もまだ存在しているかもしれない。

 

ただ、主役は物ではなく高価な物を所有する自分自身であるから

結局のところコト中心である事に変わりは無い。

 

生活に余裕のある人がお金を湯水のように使うのであればまだ良いが

実際は常識の範囲内に収まるような消費の方が多いだろう。

(オイルダラーみたいな人達は別格として)

 

無駄な金は使わない。使うならば自身のステータスアップに繋げたい。

そしてまた、モノからコトへと流れは変わる。

 

優れた職人や工房、芸術家にグルメに美男美女、品質高い物(人)に

投資して文化の維持に貢献しようとする人もいるだろう。

ただ・・・投資するのも投資されるのも、あくまでその中の一部に過ぎない。

 

最高級の素材を使って最高の職人が十分な時間をかけ作り上げた

最高品質のモノ、しかしそれを享受できるのもまたその中の一部で特別だ。

持てる者と持てぬ者。格差はまるで縮まらず。どちらが多数か?

聞くまでもない。

 

結局、品質は日に日に下げられる。

こんなに大好きな物をこんなに安く買えるなんて、なんて幸せなのだろう!!

 

誰もモノにはこだわらない。作り手の責任などお構いなし、

消費者自身の工夫の部分さえ整っていれば皆が満足してしまう。

それを持っているだけで幸せそうに見える表面に施されたプリントが

「美しい」だけのガワが型取りの複製商品がのさばることだろう。

 

モノはコトに負ける、それは経済的な豊かさを失っていく過程における

共通の出来事なのかもしれない。

レガシスウエア ニュース2020 Legasysware News 2020

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Legasysware(レガシスウェア)と
Legasyswareのゲームを明日も宜しくお願いします。

 


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  • 1月1日:今年もレガシスウェアを宜しくお願いします。 スタッフ一同

 

ニゲットバックス出来た

昨年末・・・12月中旬頃からふと思い立って作り始めた

技術検証含む新作ゲーム『ニゲットバックス』が完成した。

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『ニゲットバックス』タイトル画面

当初は年末年始に遊んで貰おうとゲームメカニクスだけ凝って

あとはシンプルなものにすれば余裕で間に合うだろうと

タカをくくっていたのだが・・・これっぽっちも間に合わず、

ならば2月までには・・・と頑張るも、全く目処が立たず、

では4月1日のエイプリルフールネタで・・・と踏ん張るも、

手が届かず、結局マスターアップは4月12日夜。

なんでこうなったんだ・・・。

 

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『ニゲットバックス』プレイ画面1

しかも一度完成して配信サイトにアップロードする前のチェックで

セーブデーターの暗号化を忘れていたり、キーボード使用時の操作が

おかしくなっていたりと見逃していたバグや不具合を連続発見して、

お疲れちゃん気分でほっこりしていた脳天を直撃。

 

一瞬再起不能になりかけたがまあ何とか修正してサイトには投稿完了。

フリーゲーム夢現』では既にダウンロードが可能になっていて、

『ふりーむ!』でも恐らく明日のお昼くらいまでには公開されるだろう。

ほかitch.ioにもアップロードする予定だが、イッチはサイトページ用の

画像を複数用意しなければならず準備に時間がかかるので後回し。

(まだトレイラーはおろかプレイ動画すら作成してないし・・・)

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『ニゲットバックス』プレイ画面2

ゲームとしてはオーソドックスな縦スクロールシューティングゲームだが

普通に敵を倒していても実は得点が殆ど入らない。

 

このゲームは

『宇宙海賊に奪われた積荷を戦闘機に乗って取り戻すだけの簡単なお仕事』

と言うちょっとブラックな設定になっていて、敵を倒した時に出る積荷を

集めて味方のトランスポーターに受け渡して始めて得点になる。

 

自機の後方に回収した積荷が牽引され連なっていく様はまるでテクモ

ジェミニウイング』の様だが、意識したのはジェミニウイングではない。

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『ニゲットバックス』プレイ画面3

実はかの、小島秀夫監督の手がけたデス・ストランディングから着想を

得ていて最初はデジタルパンクな世界観を考えていたんだけど・・・

何故か「こうなった」と言う。

(ちなみに開始時のタイトルはサイバーフォッシルでした)

 

まあ何れにせよ、遅れたのは自分自身の管理の甘さと実力不足からで

「短期間で完成させて予告なくいきなり公開!!」と言う目論見も外し

何とも格好の付かないことではあるが、世は正に新型コロナウイルス

猛威が振るい明日の予測も経たぬ状況。

 

自分も基礎疾患的なものが無いわけでもないので明日命を落とすこととて

有り得なくもなくない。

 

とりあえずゲームが完成し、無事公開できた事に関してはめでたい限り。

 

当初は2月公開の予定だったのでプランにはなかったが開発が遅れ時期的に

やれやれ氏を中心に開催されている『3分ゲーコンテスト』の頃だったので

出品を想定し、尺を詰めて3分サイズにしている。

 

手違いがなければコンテストにも出品するので良ければ後日そちらも

チェックしてみて欲しい。

 

時間的に本日はここまで。結局早く寝る事はできなかった・・・

ではまたね。

PCエンジンミニは意外とミニじゃない

Hello!! コロナにより分断されつつある世界、ご機嫌いかが?

 

不要不急の外出を控えたり各種イベントが中止になったり、

今やコロナのせいでオチャラカホイすら、空き時間に遊ぶ事が

許されない。

 

そんな中、YoutubePCエンジンミニの実況プレイを見ていたら、

ニア・アーケードもいいけれどそもそも収録されているゲーム自体が

すごく面白そうで当初買わないつもりでいたのに・・・我慢できず、

誘惑に負けポチってしまった。

 

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PCエンジンミニ

アダプターは付属していないがメガドラミニのものが使えるだろうと

タカをくくっていたのでこの時購入したのは本体のみだったのだが、

念のためPCエンジンミニの仕様をググってみたらアダプターは5V/2Aで

所有しているメガドラミニのアダプターは5V/1A。

 

正常に動作しないかもしれない(騙し騙しでなら動作するかも)ので

アダプターも急遽購入する事にしたのだが、これまた新型コロナの

影響でPCエンジンミニの公式周辺機器が軒並み出荷が遅れていたり、

発売時期がずれたりして現状ではライセンス品が入手出来ない。

 

先ほどググった時に既にその解決法は見つけていたので互換性のある

バッファローの製品を購入する事にした。

(公式にメーカーで互換性を確認しているのはメガドラミニのみ)

ただ、これがセールになってるのは良いのだが「あわせ買い対象商品」で

単品で購入できない。

 

 

なので色々と考えた末にハナヤマの『かつのう 15ゲーム』と併せて

送料無料で購入する事にした。

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かつのう 15ゲーム

15パズル、実は昔から大好きで久々にやってみたくなり探していたのだ。

安い中国製のプラ素材のものなどは幾らでも出てくるのだが、出来れば

オリジナル版の製品を販売している会社にお金を落としたい。

 

しかし15パズルのオリジナルがどこの製品なのかが判らないし、

イカ『できるんです!』は流石に大人が遊ぶには適さない可能性が。

 

かつのう 15ゲームは日本の会社の製品だし木製で見た目もかわいい。

届いて実際に触ってみるとピースをスライドさせた時のすべり具合も

非常に良好で暇さえあれば触ってしまう感じ。これは良い買い物だった。

 

そんなこんなでアダプタも手に入り漸く環境の整ったPCエンジンミニは

実はまだほんの少し触れただけなのだが、メガドライブミニよりも

ゲーム的に面白いものが多い印象を受ける。

 

これはハードとしてどっちが上とかいう話ではなくメガドライブ

PCエンジンとではカラーと言うか、言わば「キャラクター」が

全く異なると言うような事だと思う。

 

PCエンジンは日本人好みのアニメ的なビジュアルのゲームが多い。

それはユーザーの好みが割と世の平均に近い事を示している。

つまりファミコンスーパーファミコンと客層が近い。

 

対してメガドライブPCエンジン同様アーケードの移植が多いが

内訳はセガ中心、ナムココナミの人気タイトルは一切無く、

マイナーなアーケード移植や海外製ゲーム、PCからの移植など、

通好みと言うかやけにマニアックなラインナップとなっており、

結果的により一層の客層の偏りを生んでいる。

 

そこから代表的な、質の高い、人気のあるゲームを抽出した所で

どうあっても偏ってしまうだろう事は想像に難くない。

 

PCエンジンも客層がファミコンスーパーファミコンに近いだけに

ジャンルにしてもキャラクタービジュアルにしても似通ったゲームが

多くなってしまいその中で目立つ事が難しくなる。

 

そう言った事情からか、メガドライブとも違う方面で変わった内容の

ゲームも多い。

 

考えてみればファミコンPCエンジンメガドライブ・・・と、

全く違う個性を持ったハードが同時期に共存していた時代があった

と言うことそのものが、極めて稀だったのかもしれない。

 

自分は特にPCエンジンは触れてきていないのでこの機会に

PCエンジンの人気タイトルをじっくりと遊んでみたいと思う。

 

 

まあそれはそうと、生活に余裕があるわけでもないのに

ネットが使えなくなっていた間に色々と無駄遣いしてしまった。

PCエンジンミニは意外とミニじゃない。

 

政府の人、全額使い切るのでうちにも定額給付金ください。

物理的な切断

物理とは・・・正直よく解らない。

普段何も考えずに『物理ダメージ』とか『物理エンジン』とか、

口にしたりテキストにしたりしてはいるものの、では実のところ

物理とはなんぞやと問いかけられても正しく答えられるかどうか、

非常に怪しいものである。

 

5日ほど前の事だが・・・突然自宅のWi-fi接続が出来なくなり、

スマホを何度も再起動させたり接続状態のチェックをしたり、

或いはLTE接続に切り替えて対処法を検索したりと復旧方法を

探ったのだが全く改善せず、ルータの故障かもしれないと考え

試しに有線接続で任天堂のスイッチをネットに繋げようとして、

そこで初めて「そもそもこの家はネットに接続出来ていない」

と言う事実を思い知らされる事となる。

 

その事実を知り、数分頭を抱えた。

いわく「何故(Why)?」

 

可能性としては、この家のネット環境は割と煩雑で接続機器を

いくつか跨いでいるので、そのどれかが故障している事が

考えられる。

 

或いは部屋の壁に取り付けられた(外部から引き込まれている)

ケーブル類が断線している可能性もある。

 

パッと見で断定できるものは何一つない。

 

なんだか酷く面倒な気分になり、機器やケーブルの一つ一つを

いちいち確認したくなくなった(ため息)。

 

ふと脳裏に何かが囁き・・・そうだ、もう一つ可能性がある。

ベランダに取り付けられた光回線を電気信号に変換する機器が

壊れているのではないのか?

 

昼間カラスがベランダ付近で騒いでいたと誰かが言っていた。

その話を聞いたのは・・・外出から帰った直後、家の前で、だ。

そしてその直後Wi-fiが使えなくなったのに気付く。

 

嫌な予感がしてベランダに向かうも辺りは既に暗くよく見えない。

暫く直下の一階の屋根を眺めていて・・・妙な気分になる。

いつもと何かが違っているような?

 

屋根の上にこんな線、通っていただろうか?

 

視線を光回線を電気信号に変換する機器に移して絶句した。

ケーブルが・・・途中までしかない!!

 

見下ろして屋根の上、這う電線のフレッシュ感。

「これか・・・!?」

 

ケーブルは完全に切断されていた。

ひとまずそれを屋根から拾いベランダの柵の部分にくくりつけ、

部屋に戻りLANケーブルの断線の修理法など調べ・・・

途方にくれた。

 

出来る事は何もなかったのだ。

もう業者を呼んで修理してもらうほかない。

 

だが明日修理したところで明後日また切断されたら?

 

考えていても仕方がない、明日夜が明けてから状況を調べ、

改めて対策を考えよう。

 

それに寝て起きたら自然に治っている様な事もあるかもしれない。

 

そして翌朝、ベランダに行って柵にくくりつけておいたケーブルが

無くなっている事を確認した。

 

逆に『カラスの仕業』と言う実感が強く湧き、ある種腑に落ちる。

しかし本当にどうしようか・・・この物理的な切断を。

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物理的な切断

ネットが使えないまま数日経過。カラスの巣作りまだ終わらぬか?

 

 

 

東京で新型コロナの感染者増、ロックダウンもあり得るとの報を聞き

慌てて業者に連絡する。

 

今ならまだ通常の対応をしてもらえるだろう。

でも来週になればどう局面が変わるか、見通せない。

 

そんなわけで業者の方に出向いてもらい、ネット接続は回復した。

 

そのまま配線だけ取り替えても

またカラスの被害に遭うかもしれないので頼んでケーブルに被覆を

してもらった。

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物理的にカヴァー

これだけで防げるかは解らないが剥き出しの状態よりは耐久性も

あるだろう。

 

カラスよもう来るな。お前の好きな白い蔓はもう無くなった。

黒い蔓も好むな。DIYはこだわりを持ってナチュラルな素材を選べ。

 

物理的な切断はもうコリゴリだ。

ワンピース

新型肺炎で早々と春休みになりつつも遊びに出かける事も出来ない上に

事態収束も見えず不安に苛まれる子供達のために、大手企業が様々な

支援を行なっている。

 

一例を挙げると・・・集英社では週間少年ジャンプ1号から13号及び、

人気漫画ONE PIECEのコミックス1巻から60巻までを無料公開している。

少年ジャンプ+ WEB版、ただし3月9日から4月5日までの期間限定)

 


週刊少年ジャンプ

自分はジャンプ本誌で読んでいるので殆どの漫画はコミックス版では

読んでいないし所有もしていない。

 

ワンピース久々に読んでみたくなったのでコミックス第一話から順に

読み返してみた(流石に1巻から60巻までは読んでないけど)。

 

大人は駄目なんだぞと、全国の小中学生からお叱りを受けそうではあるが・・・

 

さて、ここからはあくまで「個人の感想」なので多くの皆さんと異なる

意見であったり、否定的な言葉があったとしても、それは分からず屋の

勝手な戯言として聞き流してほしい。

 

自分はワンピースと言う漫画が好きだ。ただし、この「好き」は端的に言って

全面的な支持を意味するものではない。

 

最初にワンピースを読んだ時に思ったのは「絵が独特だな」と言う一点で、

デビューしたての新人だし下手な部分・未熟な部分があるのは当然としても

こんなパッとしない見た目の主人公(個人のかつての感想です)が主役で、

しかも物語り自体もヘンテコだし、正直あまり面白いとは感じなかった。

 

目的もぼんやりとしている上に戦闘時のキャラクターの強さに説得力が無く、

何故この漫画は打ち切られずに続いているのだろう・・・?

毎回欠かさず読んでいながらも正直よく解らなかった。

絵柄の独特さから好感も持てず、海賊と言う略奪者を目指す事にも共感せず、

ただただ載っているから読んでいるだけの状態だったのだが、ウソップが

仲間に加わった辺りから少しずつ印象が変わっていった。

 

登場人物が皆ピュアで熱く、キラキラと輝いている。

書き手が登場人物に感情を乗せて描いている証拠だ。

 

ただ、相変わらず漫画はあまり面白く感じていなくて、既に人気が出ていた

頃にも拘らずヘンテコな漫画だと言う第一印象はそのままだった。

(読み返してみて、改めて斧手のモーガンやキャプテン・クロ、

首領クリークとの戦いの描写は当時の感想と変わらずイマイチだなと思った)

 

それが・・・あるタイミングで一気に変わる。

アーロン一味のエピソード、ナミの突然の裏切りのシーンからだ。

 

それまでのワンピースは勧善懲悪で主人公は善、敵は悪と言う単純な線引きしか

無かったのだが、ナミの裏切りで人物の相関関係に大きな緊張が生まれた。

これが作者の考えたものなのか、編集サイドの提案だったのかは知らない。

だがこの瞬間からワンピースは間違いなく「化けた」のである。

(自分にとっては・・・なのでお気になさらず)

 

これ以降ワンピースは針がどちらに触れるか分らないスリリングな展開を

踏襲するようになった。

 

絶対上手くいくはずだった計画に綻びが生まれ、負けるはずのない奴が負け

キャラクター設定上死ぬはずのない奴が死に、仲間達の結束はどんどん高まり、

読むことが楽しくて仕方ない、現代少年漫画の傑作へと上り詰めたのである。

 

面白いかも・・・と思い始めたタイミングは今も昔も全く一緒だった、

ワンピース。

独特であまり好きではなかった絵柄も作者である尾田栄一郎の上達もあり、

自分にとって今では大好きなものとなっている。

(と言うか、本当に上手くなった。アーロン編の辺りでもまだ未熟だったし。)

 

特別ワンピースファンと言うわけでもなかったが、こうして振り返ってみれば

非常に感慨深いものがある。

 

ワンピースをお題にすればファンならば名シーン・名エピソードの数々が

飛び出してくるだろうが、ここはのんきなカベジマのテリトリー。

 

触れずに幕となる。

 

面白いものは面白い。ワンピースは面白い。これが結論だ。