カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

邪聖剣ネクロマンサーNR その3

邪聖剣ネクロマンサー Nightmare Reborn (ネクロマンサー・ナイトメア・リボーン)も
ちまちまとプレイし続けて、もう・・・恐らく終盤です。


ネットなどでなるべく情報見ないようにして進めているので定かではないですが、
物語の流れからすればラストバトルは目と鼻の先でしょう・・・。


さて、このゲームはDSiウェアですから遊ぶには当然DSiまたはDSiLLが必要です。
コレやる為に買え・・・とは言いませんが、DSiウェアにはパッケージソフトに無い様な
個性的なソフトが多数リリースされていますから、きっぱりと買って損なし!です。
ただ、来年にも3DSが発売になりますから・・・恐らく3DSでも現行のDSiウェア
使用できると思いますが、DSiで購入したDSiウェア3DSに移す事は出来ないので、
DSiウェアはダウンロードした本体でのみ使用可能、バックアップからの起動は不可)
今、DSiは所有してないが3DSが発売になったら購入しようと考えているならば
その時にネクロマンサーNRをDL購入しても、遅くは無いと思う。


・・・自分の場合、既に本体の使用可能ブロック数の残りが無いので、
購入したDSiウェアの半数はコピー後本体より削除してSDカードに“眠らせて”います。
このSDカード(DSiウェアのコピー)からゲームを起動できれば一番いいんだけどねぇ。
3DSでは本体内蔵のSSD容量も大分増えるらしいけれど、登場が予想される3DS専用の
DLコンテンツも当然容量が今まで以上にデカくなっている筈だから、同じ状況が
繰り返される事は既に目に見えているんだけどね・・・。任天堂さん一考を宜しく!!


邪聖剣ネクロマンサー Nightmare Reborn その3


ゲーム後半でエルダー達は悪魔の住む街『ニルカンタ』へと辿り着きます。
ここはかつての勇者達(PCエンジン版)によって地上から追いやられた悪魔たちが
作った街なのですが・・・これがまた見るかげなく廃れているのです。


地上の人間の住む街が悪魔に襲われボロボロ・・・なのとはまた違う荒れ方で
住人達は一様にボロいフードを着ており、掘っ立て小屋のような家に暮らしているのです。


悪魔が地上を制しつつある現状(その裏でエルダー達が大物悪魔を倒しまくっている)、
悪魔たちがこのような地に張り付いて暮らす必要は無いのではないかとも思うのですが
彼らは未だこの隔離された世界に留まっているのです・・・。


悪魔有利な状況下とは言え、悪魔の世界に生身の人間が入り込んでいる訳ですから、
本来ならば襲い掛かるとか、或いは門を硬く閉ざし街に入れないとか、何か抵抗が
見られても不思議は無いのですが・・・ここはすんなり入ることが出来ました。


ですが・・・当然、悪魔市民(?)もエルダー達を歓迎するわけではなく、
「・・・どうせすぐに殺されるんだからな」とか「どうして人間が入って来るんだ」など
言われるのですが、ドラクエなどに見られる様な会話の後に戦闘・・・なんてことも無く、
罵倒されたり威嚇されたりするだけで、特に危害を加えられる事は無いのです・・・。


むしろ人間を恐れているようにも思える。
そら、自分たちを追いやった様な存在ですから場合によっちゃ危険な存在なんだろう。
でも、悪魔な訳ですから人間を怖がっちゃ駄目だろう・・・。


だがここの悪魔たちは目深にフードを被っている以外にこれと言った特徴が無い。
人間と同じ姿に見える。もしかしたら・・・耳が尖っているとか、尻尾があるとか、
頭に角が生えているとか、鼻毛が出ているとか、何か特徴があるかも知れない。


でも人間と変わらない、または人間とよく似た姿をして街に集団で暮らしている以上、
悪魔と言いつつ個々の力は人間とさして変わらないのかも知れない。


5番目の仲間であるニゲラの事もあるし悪魔にも格があるのだろう。
何よりも、この街の店には人間の街で売られているのと同じ商品が並べられており、
通貨だって人間世界のものがそのまま使えるという事実(魔貨ではない)!!


そしてゲーム終盤に訪れる街であるから、置いている武器や防具も購入できる中では
最強クラスの物ばかり。


「人間出て行け」みたいな雰囲気なのに・・・人間に強力な武器や防具を売り渡し、
あまつさえ、強力な回復魔法すら習得させてくれるなんて、お人好しもいいとこだ。


勿論強力な分値も張るわけで、宿屋などの施設も利用できるがこれまた料金が高い。
先ほど歓迎されてないと書いたけれど、店の店主などは礼儀正しいし、何やら協力的な
悪魔市民もいる。


想像するに・・・悪魔たちは人間の住む街と密かに商取引しているのではないだろうか?
悪魔たちの住む地は枯れてやせ細っている。到底作物なんて育ちそうに無い。
けれど・・・地形的に鉱物などは採取できそうだから、それを武器や防具に加工して、
それらを人間の世界に持っていって金に換え、水や食料を買って帰る・・・。


人間の街への道のりは決して楽な物ではない。悪魔幹部をばっさばっさと切り捨ててきた
エルダー達であれば難はないのかも知れないが、悪魔市民にとってはそれは非常に困難な
道なのではないだろうか?そうやって金や資材、貴重な食料をやっと持ち帰るのだとすれば、
物価が高い(或いは吹っかけられてるのか)のも理解出来よう物だ。


彼らは・・・貧しいのだ。“心が”では無い。
悪魔の幹部たちは地上で暴れ周り、好き放題やっている・・・力があるからだ。


力の無いものはどうすれば良い・・・?
弱い物同士寄り添い、人間のように暮らしていくしかないのだ。
たとえ人間に「悪魔」と呼ばれ恐れられようとも、遥か地の果てに固まっているしか無いのだ。


ボロボロの衣服をまとい、ボロ屋に住み、人間を威嚇し、金をくれる者にへつらい、
そうして何とか暮らしているのだ。


きっと彼もまた、かつてはニルカンタに暮らしていたのだろう。
真に恐ろしいのは悪魔か人間か・・・それとも・・・。