カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

『トリック』2本遊んでみた

ネクロマンサーNIGHTMARE REBORNが終わったので
前々から楽しみにし、予約してまで買っていた『ゴーストトリック』と
周囲で密かに流行り中である『TRICK×LOGIC』を購入し遊んでみた。


奇しくも両タイトルともに“トリック”が肝のゲームである。
さて、果たしてどんな感触だろうか・・・?




ゴーストトリック逆転裁判シリーズの生みの親である
巧舟(たくみしゅう)の久々の新作。


逆転裁判でお馴染みのタクシュー節、再び・・・という事である。
音楽や効果音、エフェクト、キャラの動き、台詞回し、間の取り方、
どれをとっても、まんま逆転裁判である。


これは・・・この人特有のセンスなんだろう。
他の人達の作った『逆転検事』ではこの感覚は味わえなかった。


「如何にも面白そう・・・だけど、何をどうすれば良いのか、
さっぱり解からん!!」


・・・と言う感覚だ。


画面の向こうでタクシューが悪戯っ子のように、ニタリと笑っている様だ。
「ほら・・・ここをこうしてみたら?」「違うよ・・・そうじゃない、判断甘いなー」
・・・そう傍から言われている様で子憎たらしい。


もう、判ってるんだけど思ったように出来なくて悔しくてしょうがない、
そんなゲームだ(敢えてゲーム内容に触れません)。


けれど小粒な印象。
考えてみれば初代GBA版の逆転裁判もそんなだった。


多分この人は長編ものに向いてない。
イデア・閃きを連鎖させて話を組み立てるタイプの作家は
大河ドラマみたいなスパンの長い物語ではなく、
火サス的な1話完結のつくりの方が圧倒的に長所を出せる。
DSの甦る逆転は・・・巧舟には申し訳ないが、ゲームとしては
自分は駄作だったと思っている。
(素人が勝手に言ってるだけですから、ご勘弁・・・)


だからゴーストトリックはこれでいい。
まだ始めたばかりだけど、もう既にこのゲームの行き先は読めた。
だから後は安心してゲームを楽しむのみ。


決して解かり易くはない。ある意味で難解。
けれど至極単純。単純ゆえに小粒。でも・だから、面白い。


以上、ゴーストトリック




2本目のTRICK×LOGICは・・・前知識が殆ど無かった分、
ちょっと解説がし辛い。


多数の作家が書き下ろしたミステリー小説の謎解き部分を
プレイヤーが担当する・・・とでも言う物だろうか?


触ってみた印象だが・・・似ているゲームはあるかな・・・と言った感じ。
先ず、『スローンとマクヘールの謎の物語』とは同系統であること。


解き進め方に多少の差異はあるが方法論は全く同じと言っていい。
ある特定のキーワードとキーワードを組み合わせると新しいキーワードが
生成されるので、またその新しいキーワードと他のキーワードを組み合わせ、
最終的に謎解きの答えを導く正解のキーワードを生み出せば良い・・・と言うもの。


推理部分はシグマハーモニクスの「超推理」にも似ている。
間違っている(正解を求めんとするならば)キーワードの組み合わせからも
ブラフのキーワードが誕生する。進行は逆転検事の「ロジック」にも似ているか・・・?


ソフトウェアとして新しい提案を成しているけれど、システムとしては
これまでに無かった類ではないかもしれない。


だからと言って猿真似などではない、と言うことも付け加えておこう。


ただし、『スローンとマクヘール』では、
何となく正解が解かればその時点で回答しても良いのに対し、
このゲームでは推理に確実さを要求される・・・と言う違いがある。


自分が正解に近づいているのか、それとも遠ざかっているのかの
判断に迷ったが最後、このゲームは迷宮入りしてしまう。


誰しもが正しい結末に辿り着ける訳ではない・・・とだけ言っておく。
自分も始めたばかりなので恐らくまだあらゆる面でこのゲームを
「読み違え」しているだろう。


だからこの記事もあまり参考にはならないかも知れん。
けれどアプリケーションとしては、先ず破格の内容だから
ミステリーが嫌いじゃなければ買って損なし、と言った所。
ただし、歯ごたえ大有り。ナめてかかれば噛み付かれる。


以上、TRIC×LOGIC。




今回はこの2本を、いい加減な筆者がいい加減にリポートした。
いい加減な事しか書いていないので、いい加減にしなさい・・・と幕を引く。


さて・・・いい加減謎は解けたかな?
(この記事の中に“謎”は無いけどね)