カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

先ずはゲームを作ってみよう

不定期連載ゲームのアイデア帳、ゲームの作り方のコーナーです。


この記事では青嶋荒作が独自の理論(思い込み・或いは勘違い)により、
ゲーム製作の初心者様に無謀にもアドバイスを試みておりますが、
実際に参考になっているのかは全く不透明のままです。


そもそも、ゲーム製作の初心者が
『どの様な手段(ツール)を用いてゲームを作ろうとしているか』
・・・を全く定義していない為に、応用・実行のしようが無いのではないか?
そんな予感もしておりますが、大丈夫です。問題ないです。


と言うのも、使うのがツクールだろうとMMF2だろうとHSPだろうと・・・
或いはプログラミング言語を学び直接開発を行うのであろうと通る道は同じ。
つまり『考え方』をまずは身に付ける必要があるからだと思うんですね。


さて前回はゲーム製作の最初の一歩、方針の立て方を記事にしましたので
今回は実際に作る方法・・・と言ってもプログラミングの技術などではなく、
どの様な順番で作業を進めていけば、あなたの自作ゲームが完成に近づけるのかを
考えてみたいと思います。


私がゲーム開発に使っているのはこのブログ中でも頻繁に登場する便利なソフト
Multimedia Fusion 2(マルチメディアフュージョン2)通称『まるでフツー』ですが、
実際の所は『普通』に使いこなせるようになるには作者には若干の適応力が求められ、
誰もがこれを使って簡単にゲームを作れるかと言うと・・・決してそうではないんです。
誤解されないように説明すると、MMF2は難しいのではなく『理屈っぽい』のです。
しかもかなり『屁理屈寄り』に。その代わり適当に入力しても起動すれば画面は出ます。


MMF2日本語版が発売になる前にエンターブレインより「アクションゲームツクール」
と言うソフトが発売されましたが、こちらは『お役所仕事』と言った印象でした。
全ての書類を決められた書式どおりに記入しないと受理してくれません。



上の写真はアクションゲームツクールの自作ゲームの起動画面です。
普通はサンプルゲームを改造しながらツールの使い方を覚えていくのだと思いますが、
自分は0から始め、起動するたびに表示されるエラー画面とにらめっこしつつ、
ここまで辿り着きました。操作できるキャラも何も無い、ただの黒い画面です。


HSP(ホットスーププロセッサ)と言う簡易スクリプト言語を用いて製作する方法もあります。
HSPは詳しい解説書なども出版されているので、本のカリキュラム通りに進めていけば、
恐らく誰でも簡単なアプリケーションが作れるようになるのではないかと思います。



これはHSPのサンプルプログラム起動画面です。画面上のマイ・シップを上下左右に
移動させる事が出来ます。ある意味ではここまでの到達時間は一番短いです。


その他にRPGツクールのような、最初から作れるゲームのジャンルがある程度決められている
ものもありますが、どれも基本は同じです。


ゲームを作る為に最初にしなければならないこと、出来るようになる必要があることとは、
アプリケーションの起動が成功すること・・・つまり、『ウインドウ表示させること』です。


簡単なようで実は一番難しいです。なんと言っても『初めて一から作るゲーム』ですからね。
ですが、ウインドウ表示させることが出来ればもうこっちの物です。


背景の色を変えたり、画像を表示させたり、文字を挿入してみたり・・・と、
単なるウインドウでも施せる装飾は沢山あります。色々いたずらしてみてください。
それこそがゲーム作りの基礎でありプログラミングの基礎の基礎なのですから。


でも、ウインドウだけじゃゲームになりませんから、何かキャラクターが欲しいですね。
キャラクターを画面に出してそれをカーソルキーなどで上下左右に動かしてみましょう。
具体的な方法は書きませんよ?それをこれから体得するのは・・・あなた自身ですからね。


キャラクターは何でも構いません。絵を描くのが得意でも不得意でも関係ありません。
ウインドウズ付属のお絵かきツール「ペイント」などで構いませんから、32×32ピクセル
くらいの絵でも図形でも、何か描いてそれを『bmp形式』で保存してください。
ファイル名の後に「.bmp」と半角英数字で入力するだけです。



・・・表示できましたか?何とかして動かせるようになりましたか?
出来なければインターネット上を「検索」してください。本末転倒の様に感じるかも
しれませんが、解からなくなったら自力で調べると言うクセを付けてください。
何方か解かりそうな方に教えを請うのも良いでしょう。でも最初はなるべく自分で
解決してみてください。「トライ&エラー」を繰り返し、解からなくなったら「検索」。


これを条件反射で行うようになっていけば・・・あなたの脳は知らない内に
『ゲームを作る脳』に鍛え上げられているはずです・・・定かではないですが。


キャラクターを画面に表示させ、それを動かせるようになったら次にする事は?
それは「障害物の設置」ですね。上手く出来ていればキャラクターは自在に操作できますから、
障害物に触れたらアプリケーションを終了させるようにコンピューターに命令してください。
・・・これだけで、もうゲームが一つ完成しました。


え?・・・全然面白くない?では、マイ・キャラクターを表示させたのと同じ要領で
敵キャラクターを表示させてみてはどうでしょうか?敵キャラクターがプレイヤーを
追いかける動きはまだ難しいでしょうから、プレイヤーと同じく、カーソルキーで
動かしてみてはどうでしょうか?プレイヤーが1ピクセル動く時、敵は2ピクセル動く。
敵に当らないように障害物を避けて進む・・・これだけでゲームになると思いませんか?


結局の所ゲーム作りとは、前回と重なりますが『ルールの構築』に他なりません。
沢山のルールが積み重なれば市販されているソフトの様な複雑なものになります。
ゲーム作りとは、取り決めたルールに穴が無いかを確認しながらプログラムを
起承転結、完結させること・・・ではないかと思うのですが・・・如何でしょうか?


この記事を読んだ方が何かしらヒントを見つけてくれたなら、これ幸いです。
多くの初心者が具体的な方法を知りたがっているとは思いますが、自分に言わせれば、
そんなのは後回しです。考え方のトレーニングを積む事こそが近道です。


次回は何を取り上げるのか・・・全くの未定ですが、また何れ、
自分の考えた『妄想ゲーム』や色々な小技を紹介してみたいと思います。
それでは健闘を祈ります。そうそう最後に一言。


熱血必須です!!