カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

DS DRAGON'S LAIR


bit gamesさんにて海外DSソフト『ドラゴンズ・レア』を購入。
これがもう最高に楽しい!!


ドラゴンズレアを知らない人の為に一応説明すると・・・、
オリジナルはレーザーディスクを使ったアーケードゲームで発売は1983年。
国内での販売はユニバーサルエンターテインメントが行っていました。
ゲームの遊び方も当時としては非常に斬新な物で、画面上にて再生される
美しいアニメーション(実はディズニーのアニメーターが手がけています)
を視聴しながら、物語の展開に合せてタイミングよくレバーやボタンを押すと言う、
非常にシンプルな物。


当時のゲームはドット絵(しかもこの時代は色数も少なかった)で表現されており
画面フルサイズのアニメーションなんて夢のまた夢、少年時代の私にはこれが
『未来から来たゲーム』の様に思えました。筐体自体も重厚でカッコ良かったし。


ただ、ゲームがシンプル過ぎる故にコインオペでの難易度は非常に高く設定されており
数十秒でゲームオーバーになってしまう為、日本のゲームセンターでの人気は残念ながら
あまり高くはなかった様に思います。レーザーディスク・・・判ります?


DVDが登場する以前のテクノロジーで、しかもハード・ソフト共に、
非常に高価な製品であった為に当時を知る人間でさえ、馴染みのある人は
少数派だったと思います。分かり易く言うと「ものごっつでっかいDVD」です。
アナログ版レコードと概ね同サイズの光ディスクで再生専用、録画は出来ません。
・・・更に当時は「永久に劣化しない」と堅く信じられていましたね・・・。


ゲームセンターでは筐体が営業時間中稼動し続ける訳ですから、
この「ソフトが劣化しない」と言う事がアドバンテージになってLDゲームが
非常に短かくはありますが、一時代を築いたんだろうと思います。
勿論、レーザーディスク普及の為の広告塔的な役割もあったんでしょうけど。


そんな訳でドラゴンズレアが登場した1983年以降には意外にも多くの
国産LDゲームが発売されています。私の中で一番印象に残っているのは
タイトーの『タイムギャル』かな〜。あれはテープレコーダー持ち込んで
録音したりしてましたね。懐かしいです。


さて・・・そんなLDゲームの始祖が『ドラゴンズレア』なのですが、
このジャンルの遊び方自体も既にここで完成されていて以降のLDゲームは
全てドラゴンズレアの子孫だと言っても過言ではないとか、過言だとかね。
ハイ。


それはそうと?一度書きましたがこのゲーム、とにかく難しいんですよ。
「タイミングがシビア」と言うのもありますが、それ以前の問題で
何かしなきゃいけないんだけど、「何をすれば良いのか全く解らない」!!


一応ヒントも出る(光った方向にレバー入れる的なアレ)のですが、
非常に曖昧で、シーンによってはノーヒント。


更にボタンを押す事を求められるシーンの多くは入力タイミングの
予告すらなく、「あっ!」と思った次の瞬間には骸骨になってると言う・・・。
音声も英語だし、字幕も何もない上に日本人好みの絵柄でもない為に
クソゲー呼ばわりする人も中には居ますが・・・私は大好きでした。


・・・あの素晴らしいアニメーションが!!


主人公ダークは超人でも選らばれし勇者なんでもなく普通の人間なんですよ。
しかも少々マヌケなところがある、紛れもないカトゥーン世界の住人であり、
そしてだからこそ、非常に人間的。日本のアニメ的な“嘘”が無いんですよね。
ヒロインである捕らわれの姫「プリンセス・ダフネ」も、大人の魅力を携えた
キュートなキャラクターで最高にコケティッシュ


まあ、この辺は完全に好みが分かれるところなので、共感を覚える人は
日本では完全に少数派だと思うけれど。


ゲーセンでお姫様助けたさに(助けた瞬間のアニメ見たさに)何度もゲームに
挑んだ訳ですが・・・まあどうにもこうにも、出来るのはエレベーターホールの
シーンばっかりで、火の付いたロープを渡りきった・・・かと思えば落ち、
大玉には潰され、木馬では壁に激突、挙句の果てには「DRINK ME」を飲み死亡。
トカゲに追っかけられるシーンとかに出くわしたら、ゲームオーバー決定。


少ないお小遣いがこの筐体にどんだけ吸い込まれた事か・・・って
元より少なかったから金額にしたら幾らにもならないと思うけど、
このゲームを前に、何度涙を飲んだ事か分かりません!!


さて・・・このDS版はOPTIONで「MOVE GIDE」をONに出来るんですよ。
つまりどのキーをどのタイミングで入力すればいいのか教えてくれるんです。
このモードが無かったら・・・単なる「わりかし出来のいい移植版」で
終わってしまう(DSにしては結構な高画質なのです)ところなのですが、
このモードがあるおかげで印象が180度変わってきます。


このシーンの正解はコレだったんか!?


あの時飲んだ涙も今なら甘〜いスポーツドリンク味です。
これで全てのシーンに安心して、リラックスして挑戦する事が出来ます。
つまり、アニメーションを楽しむ余裕が出てくる!!


ガイド有りでも一度クリアさえすれば、WATCH MODEがアンロックされるので
あとは全てのシーン(成功時のアニメ)を見放題。正に至れり尽くせり。
惜しむらくは・・・まあDSなんで画面が小さいという事ですかね。


Wii版も出ていますが海外版の本体がないと遊べないのでまあ仕方なし。
最後にDS DRAGON'S LAIRのスーパープレイ動画を紹介。

恐らくは偽トロキャプチャーの様なソフトを使っていると思われるので
DS版の画質の確認も出来ます。結構きれいでしょ?オススメです。


ただ・・・もう廃盤になってしまったんで、既に手に入り難いんだよね。
bit gamesさんでも次回入荷の予定は不明(ほぼ無い)だそうです。
う〜ん残念。ドラゴンズレア好きならば絶対に“買い”の1本なのですが。
(その内買おうと思って様子見してたけど、かろうじて間に合った・・・)


最後にオマケ
Electric Tikiのダフネ姫フィギュア。

さすがエレクトリックティキだぜ、濃い!!