カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

本日のお絵かき・当たり前だよ不評

最初に一つだけ。
SA仮題のコンセプトは『誰もが楽しめるもの』である。


これは多少大げさに言っているだけで、実際には“誰もが”とは
行かないだろうし、でも理想としてはそう言ったことを目標とし、
大人も、子供も、お姉さんも、お爺ちゃんも・・・幅広い世代、
多くの人が気軽に出来るシューティングゲームを目指すもの、
なのであるね。


からして、特定のユーザー層にのみ、強くアピールするような
要素は意図的にスポイルしています。


つまり、萌えさせません。
キャラクターのデザインにしても、セリフにしても、
有って無いようなストーリー展開にしても、ユーザーに対し
こちらから“萌え”のリアクションを指示する様なシーンは
一切設けていません。


これは企画当初の段階から一貫してきている事です。


萌えている方々は・・・特にこちらが何かを仕掛けずとも、
セルフで萌えてくれるでしょう。それはそういう物です。
ユーザー自身で楽しんでくれるのが一番いい。


ゲームはある年代になって突然目覚めるものでもないです。
つまり・・・子供の頃にゲームで遊んだ・触れた経験が、
その遊んだゲームのジャンルの合う・合わないを判定している。


だから子供の頃にシューティングを遊んだ事が無ければ、
ある程度の年齢=大人になってからもシューティングは
取り立てて選ぼうとはしないでしょう。


勿論後々にハマると言うこともあるでしょうけれど、
まあ・・・そっちのケースの方が少ないと思いますね。


なので、シューティングを特定のユーザーの嗜好品ではなく、
多くの人が気軽に手に出来る一般的ゲームジャンルにするには
子供の頃に体験している必要がある・・・かもなのです。


JRPGが未だに絶えないのは何故か?
・・・それはポケモンドラクエ、そしてFFがあるからですね。
これらが無かったらとっくの昔にパッケージングされたJRPGなんて
滅びています。


シューティングは・・・ユーザーの年齢層が大幅に偏っていて
若い世代であればあるほど、その愛好者数は少なくなっていると
想像します。まあ・・・少子高齢化の時代ですから全ての
ジャンルが統計取れば同じ様な結果になるとは思いますが、
それでもシューティングに関しては文句なしに偏っているでしょう。


それは・・・子供が楽しめるシューティングが無いからですね。
子供と言っても幼稚園に通っているような“幼児”ではないですよ?
小学3・4年生〜中学生くらいの年代・・・言わば少年少女ですね。


PCのフリーソフトや同人ソフトを好んで遊ぶ少年少女はいます。
だけど・・・それらのゲームは“特定のユーザー層が楽しむもの”
であって幅広い層が入ってこれる物では・・・どちらかと言えば
ないのではないでしょうかね?


つまり、今後も特定のユーザー層しか獲得していけないジャンル、
それがシューティングゲームなのだと思うのです。


だから・・・このまま行けば確実に日本からは無くなりますね。
やらねばならないのは、スタンダードモデルを築く事。
或いは国民的とでも言うような、誰もが安心して手に取れる製品。
そう言った物を作ること。


ただ、それは確実に売れません。ユーザーが求めていませんから。


だから・・・やはりシューティングは滅ぶんでしょう。何れ。
でも、もしそれを遅らせることが出来れば・・・何らかの変化は
生まれるかもしれない。


商業では出来ずとも、フリーソフトならばそれは・・・出来る。
SA仮題は・・・そんなテーマに挑んでいます。


これは後付の言い訳ではなく、企画立案時からのコンセプトです。
・・・だから不評。


現ユーザーに不評。未だ存在していないユーザー層に向けて
発信されたものであるから不評。絶対的・圧倒的に不評。


そういう事です。でも・・・それで良いんじゃない?
少なくとも、俺ぁ満足。そう言った物を作り、残し、
いつかは誰かが気付くでしょう。


ああ・・・こんなゲームもあったんだな・・・と。


ただ・・・そんな妄言的壮大性を持ちつつも
SA仮題はそれを満足させ得るポテンシャルを十分に持っていない
かもしれないと言う事で・・・やはり不評。


でもまあ完成させるけどね☆



<<不評キャラ5コマ>>


漫画もペン入れ彩色もせずに手抜きでやはり不評。