あまり進んではいない。
それが今は自分のペースだからある意味では順調とも言える。
進みは遅いけれど確実に終点に近づいて行ってる筈。
だとすれば、まあ大事無い。
自分はシューティングゲームに関する情報を頻繁に集めている。
先ず・・・自分は熱心なゲーマーではない。
なのでゲームに関する知識など持っていない。だから情報を集める必要がある。
自分は随分と長くゲームと付き合ってきている。
けれど、ゲームセンターでハイスコアを競い合うような腕前は全く持っていない。
ゲームセンターでしていた事といえば・・・ポケットの中の数枚の50円玉を
「いつ使うか」の算段だけだ。かなりの時間を他人のプレイを眺めるか
デモ画面を眺めるかのどちらかに使っていた。
家庭用ゲーム機はありがたい存在。ソフトを買えばあとは好きなだけ遊ぶことが出来る。
・・・でもその代わり同じ題名のゲームであっても、絵も音も、時には内容やジャンルすらも
ゲームセンターのものとは違っててやはりゲームセンターは憧れの地だった。
ゲームセンターに行ってゲームを眺める。
時に、100円玉を50円に両替せずに10円玉10枚に替え、
1プレイ10円のゲームを遊ぶ。
稀に新入荷のゲームに挑戦し、ものの数分でGAME OVERの表示を見る。
夢中だったかって?いや、全然。ゲームの音と絵の動きの面白さが好きだった。
だから冷静に淡々と、ゲームの画面を見つめていましたね。
「この絵はアニメしてなくて1枚の絵をすごい速さで反転させているなぁ」とか
「この音は変な音なんだけどゲーム中の爆発音と重なっても埋もれないなぁ」とか、
そう言ったことを見つけるのが好きでしたね。
ゲームは三度の飯よりも好きだったけど案外それほど遊んでもいなかった。
インターネットにアクセス出来るようになったのも、ここ10年くらいでだし、
なので同人ゲームなんてものがあること自体よく知らなかったし、それがコミケで
販売されていることも知らなかったし、ましてや同人シューティングなんてものが
あることも知らなかった。
・・・そう言うのを「にわか」とか「知ったか」とか言うのだろう。
自分はゲームのことなんて何も知りはしない。ただの素人です。
だから自分に「やり応えのあるゲーム」は作れんでしょう。
難しいゲームの攻略方やパターンをあみ出しスコア表示を全て9で埋めるなど
自分には到底出来ない。だからそう言うものを求めるプレイヤーの要望には
応えられない。
でもだから?誰かの要望に応えんがために・・・作りたかったのか?
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情報を集めるのには理由がある。それは例えば己の評判を確かめる為ではない。
自分のアイデアと同じもの、或いは似通ったテーマのものが既にないか・・・
つまり先を越されていないかを確認する為だ。
自分にはやり応えのある、ゲーマーにとって遊び甲斐のあるものは作れない。
その代わり「まだないもの」を作ってみようという好奇心・探究心がある。
フリーのゲームで最近こんなものが公開された・・・と言う情報があれば
それを「確認」する。海外インディーのゲームも試す。商業の体験版も試す。
新作ソフトの情報もチェックして、気になるもの(気に入ったもの)は購入する。
そして、その中に今日も自分と同じアイデアがないことを確認して、ホッとする。
「ああ、まだ自分の役割は残されているな」・・・とね。
それに情報を集めれば自分の知らないもの、足りないものを補えるかもしれない。
・・・自分には良いゲームを作ろうなんて気は、恐らくない。
どちらかと言うと駄目なものを作ってやろうと言う、気概に溢れている。
なんでかって?・・・さあ?なんでだろう?
自分は思う。「俺が描きたいのは絵であって塗り絵じゃない」とね。
「あれしちゃダメこれしちゃダメ」言われたら、逆に興味が湧くでしょう?
この世におよそ70億人もの人間がいて、そしてまだ誰も思いついていない、
または思いついてはいても未だ誰も形に出来ていないものを自分が作り出す。
・・・これほどエキサイティングなことってあるだろうか・・・とね。
だからこそ、この世のありとあらゆるゲームを一先ず遊んでみなければ。
同じ考えのものが似通ったものが、有るのか無いのか?
それを知らなければ、まだ無い物なんて作り出せんでしょう?
人の欲しがるものを作らずに自分のやりたいことをやる身勝手。
・・・だからこそ、人が触ってストレスと感じるような部分は
可能な限り取り除いてやらないといけない。
そうしないと手にとってすらもらえんでしょう?
「自分の作りたいものを作りたい!!」
そう思う限りは常にユーザーを意識していなければ。
操作しやすい、遊びやすい、分りやすい、受け入れられやすいものを。
・・・そして叶うならば、まだない新しい物を。
ここには「僕の考えた最強の○○」も「僕らの○○」もありません。
けれど、「ここにしかないゲーム」はきっとある。
そう自身で思えるのならばその道を進むしかないんでしょう。
ま、きっとそういう事なんですよ。ハイ。