カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

クソゲーとは何か?

・・・そんなことは知らない。


ただ、一つだけ。


「この世にクソゲーなんて呼んでいいものは無い、
全てのゲームに何かしら良い所はあるしそれが好きな人も居る、
だから面白いと感じなくてもそれを簡単にクソゲーなどと言うべきではない」


・・・なんてのはズレている。
だってやはり酷いものは存在するのだから。


ここではどんなタイトルが具体的に"それ"に該当するのか、記述はしないが
個人が趣味で作ったもの以外は会社として利益を上げるために作られているのだから
「仕事としてやらされている」という感覚がそこにあれば、それは歪みとして
必ず表出するだろう。


それがコンボすればクソゲーだって生み出されるのもごく当たり前のこと。
人間が携わっている以上不和はあるし不満も抱えるだろうし疲労もするだろう。
そうやって出来てきたものがあからさまに酷かったら、そこで考えるだろう。
「このまま発売すべきか、否か?」・・・と。


で、もしその酷いものをそのまま発売したとしたら・・・やはりそれは
クソゲーだと罵られても仕方がないのである。


だから、やはりクソゲーは存在するし企業としての態度や対応がまずければ
変に擁護する必要も無いのである。こんなのごく普通のことです。




さて・・・今回はクソゲー如何の話は、本当は全く関係ないのです。


とあるゲームをネット検索していて、「伝説のファミコンクソゲー10選」
みたいな記事があってそこには『たけしの挑戦状』など誰もが知っている
世にクソゲーと言われるゲームが挙げ連ねられていたのだが、疑問に思った。


ファミコンクソゲーとして常に名を挙げられる、言ってみれば"常連"のゲームのうち、
本当に酷かったものってどの程度あるのだろうか・・・と。


よく挙げられるのは
たけしの挑戦状スペランカー、いっき、アトランチスの謎スーパーモンキー大冒険
バンゲリングベイカラテカ・・・ついでダウボーイやほしをみるひと・・・だろうか?


たけしの挑戦状に関してはクソゲーでいいと思う。そもそも目指していたのだから。
ただ、ここに挙げた他のゲームはどうだろう?


「いっき」や「ほしをみるひと」は純粋に出来が悪く面白くは無い。
スーパーモンキー大冒険」も言うに及ばず。


でもスペランカーって面白くない?個人的には夢中になって遊んだのだけど。
難易度が高くてすぐミスしてしまうのはゲームが悪いのではなくプレイヤーのミス。
ただし救済措置が無いのは配慮が足らない。


同じような理由でバンゲリングベイカラテカもゲームとしては悪くはない。
・・・ファミコン版のカラテカはあまり良い出来ではないけれど。


アトランチスの謎は適当に作られてる感、有り有りだけど一応筋は通ってる。
ステージ内容が不親切で理不尽だったり、難易度も高く特別面白くはないけれど、
この時代のゲームはそもそもクリア出来ることが前提ではないものばかりだから
「買ったけどクリアできない、すなわちクソ」みたいなのはズレている。


ダウボーイも面白くはないけどじゃあ理不尽でデタラメなのかと言うと
そんなこともなく、実は結構細部に凝った作りのゲームだったりする。
理解した上で遊ぶと別に面白くはないけれど考えられていることが解る。


こうして書いてきて思ったのは駄目なゲームには「考えがない」ということ。
何をどうしてどうすればいついつにこうなる・・・みたいなものが抜けている。


何故そうなったのかと言えば・・・やはり最初に書いたような
『人間』そして『会社』と言う枷がときに悪さをすると言うことなのではないか?


まあつまりは『金』です。
良い方向に金がちらつけば良い物が出て来るかもしれないし、その逆も然り。


どの様な物も力も「使いよう」と言う訳ですな。


で・・・クソゲーとは何か?
金で失敗したってことじゃないでしょうかね・・・知らんけど。


ファミコンの伝説のクソゲー』なんて呼ばれているゲームは
真面目に取り組んでみると意外と面白かったりも・・・する。


クソゲーならばクソゲーで良い、そう呼べば良い。
でも遊んでみても良いんじゃない?


そう、案外楽しかったりするんだよ。