カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

売れ線落としてネックなんじゃオーバーレイ。

ガン・コモン作ってていつも思うのは「売れ線じゃない」ってこと。


見た目は加算半透明のエフェクトでギラギラじゃないし美少女も出ない。
弾幕でもないし中二病テイストでもない。ファミコン調でもない。


とりあえずで買ってもらえそうな要素が全然なくて、だからと言って
通も思わず唸るような技術力の高さもない。


あるのはオリジナリティと丁寧さと遊びやすさとゲームの面白さ。
でもこう言うのは一番売りにくい。


商業などでは「売れる商品とは何ぞや」の追求を日々行っていて、
売れるかどうか定かではないようなものに対しても売れるよう装飾を盛って
売れるかもの確立を上乗せしていくのだ。


インディーのゲームが商業のタイトルと見た目の雰囲気からして異なるのは
装飾を盛らないから・・・つまりすっぴんのゲームだからだと言うことだろう。


ガン・コモンが売れ線を狙っていかないのは格好付けてるからではない。
単にこう言うものしか作れないのと作りたいものがこう言うものだというだけだ。
こだわりがあるわけでもない。こう言うのが好きなんだというだけで。


イメージ的にはアーケードの再現と言うよりもアーケードゲームの家庭用移植版。
色々と削ぎ落とした部分はあるけれどオリジナルの雰囲気やゲーム性を
上手に再現した好移植・・・といった感じ。


コンシューマーのゲームでアーケードっぽい雰囲気のオリジナルタイトルは
意外と不出来なものが多い(個人の感想です)。
アーケードからの移植でも出来の良いものもあればそうでないものもある。


アーケード版には見た目で劣るけどゲーム性はバッチリ再現されている
移植ものって、ある意味ではアーケード版よりも強く印象に残っている。


人によっては反対意見もあるだろうから具体例をあまり挙げたくないけど、
誰もが納得するタイトルとして一つ挙げるなら例えばMD版の大魔界村とかです。


当時あれをメガドライブで遊んで「アーケードと同じものが動いてる!!」
・・・なんて感動したものです。


アーケードそのまんまは・・・さすがに難しい。
でも上手にスケールダウンさせれば「アーケードと同じ」と感じさせることも出来る。


まあ、当時のアーケードやコンシューマーを体験していなければ
共有できない感覚だろうけど、ひとつ落とした中での最高峰を目指すってのは
割と現実的な目標なのではないかと、そう考えている。


今時の売れ線じゃないのがネックなんだけどね。




さて今週のガン・コモン。


相変わらず2面の背景を描いていて、とりあえず仮の2面マップは出来た風味。


昨日まで背景の上に重ねて使う『オーバーレイ背景』と言う仕様を新たに整備してて、
例えば戦車などの地上敵の上に表示されて空中物よりも下層にあるもの(森とか)や、
或いはプレイヤー含めて全てのオブジェクトの上に表示されるもの(例えば霧とか)を
表現するために組み入れたんだけど・・・これが思ったよりも苦戦させられていて、
先ず表示するタイミングで手こずらされた。


敵キャラクターなどは全てフレーム単位(60分の1秒)でタイムテーブルを組むんだけど
その感覚で作成して表示しようとしたら・・・すっごい面倒くさかったの!!
背景とオーバーレイの位置を完全に合わせなきゃいけないから正しい位置に表示されるまで
2フレームずつ数値を増減させながら何度も何度も調整を繰り返す・・・やってられません。


なので背景1画面分スクロールするごとに変数を1増加させてスクロール値が14になったら
オーバーレイ3番を重ねて表示する(ガン・コモンでは背景とオーバーレイは基本的に
1画面分の広さで同サイズ)・・・みたいなルールにしたらこりゃ楽ちん。


でも何故だか表示位置がずれてオーバーレイ同士が1ピクセル分重なってしまう。
どうやっても改善できなかったので、背景にY座標を完全同期させる方式に変えてみたら
これが全く上手くいかない。


(ガン・コモンでは背景の移動量を常に検出してて移動した分を地上物やオーバーレイの
XY座標に加減する方式を採用している)


いや、本気で取り組めばいずれその方式でも上手く行くのだろうけど位置を同期させると
ガン・コモン固有の仕様により、取り除くタイミングが難しくなったり複数を重ねる場合に
面倒が起きたりする可能性が高いので、同期させない方式の方が望ましいと言う判断で、
結局保存してあったひとつ前のバージョンから作業を再開して・・・


ずれるなら、ずれる分、表示開始位置をずらせばいいじゃないかと逆転の発想。
こうしてオーバーレイ背景と背景は完全に重なってめでたしめでたし・・・の筈だったのに
なぜかオーバーレイ最後の1枚が3ピクセル分上にはみ出している。


オーバーレイ背景と背景は同じサイズの絵なので、ピッタリ重ねればずれる筈がない。
ズームの設定もしていないしサイズミスでもない。原因が全く判らない。
(そもそもスクロール値でのコントロールで、ずれが発生しているのがおかしい)


結局オーバーレイのはみ出す箇所の素材を3ピクセル分削って無理やり辻褄を合わせた。
モヤモヤが残るけど見た目上は完璧である。


今後研究を重ねれば解決するかもしれないので、今はこれでもいいだろう。うむ。


オマケでスクショ。

ステージ開始時の表示は既に全ステージ分用意してある。色味はまだ調整中。

意味ありげな轍・・・こ、これはもしや!?サイズがでか過ぎたので要修正。

問題のオーバーレイ背景。ここでは地上物よりも上に置いている。


まあ毎度のことだけど先は長い。
こんな報告でも誰かの参考になるかもしれないしブログは定期的に上げていきます。
ではまたね。