カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

喉のつかえ取れて256ブレンド不思議バグ。

バグがある時。
他の部分を作っていてもそのバグが残っていると思うと気が重い。
テストプレイをしててそのバグに遭遇すれば、いずれ直すのか、
それとも直さないのか、或いは直すことが出来ないのか?
後に求められる様々な決断のリハーサルを行うことになる。


バグがない時。
気は楽だが残り工程がリアルにのしかかって来る。
完成を見据えて状況をステージ分けしだすと
手間のかかる工程が無意識の内にクローズアップされてきて
変な具合にプレッシャーが増してくる。


結論。
バグがあろうとなかろうとゲームは完成に到るまで心の平穏はない。


ガン・コモンのシステムは企画開始時からほぼ固まっていた。
基本のルールはプロトタイプ(とは言え現状も相当プロトタイプだが)から
そのまま受け継いでおり、ついでにその頃から存在していた幾つかの不具合も
引き継いでいる。


幾つかは開発が進むにつれ解消されていったが長い間そのままになっていた
とあるバグは・・・ゲーム進行に支障の出るタイプではなかったため、
これまで修正されなかった。


正直、完成版でもこれだけは残っているかもしれない・・・そうも思っていた。


開発者が『ミサイル影バグ』と呼んでいた有名なバグである。
・・・有名なバグなんだってばよ。


このバグに関しては発生条件が特定されておらず、長らく放置されていたのだが
昨晩・・・偶然にも発生条件を突き止めた。


あれをあーした時にあーなるのである。


グループ武器のブレンド係数が256になった時に自動破壊すると言う処理が
ミサイルに関してだけは仇になっていたのだ。
(武器で影が付いているのはミサイルだけなので他の武器では問題なかった)


ミサイル影バグとは、その名の通り、ミサイルの影に関するバグである。
ざっくり言えばミサイル本体を取り除く時に本来セットで取り除かれるべき
ミサイルの影が残ってしまうと言うものだ。


ガン・コモンには影を使った演出が多数あって他のキャラでも場合によっては
本体と影のペアリングが切れて影だけが残る可能性もなくはない。


なので全ての影はペアリングが切れると自動的に破壊されて
画面から消えるように自爆装置が仕掛けてある。
ただ、その自爆装置は時間差で働く形式なので一瞬影だけがおきざりで残ることになる。
とてもかっこ悪い。


・・・それがミサイル影バグだ。
影は取り除かれるので支障はないのだがかっこ悪い。


だが発生条件を突き止めた(具体的にはブレンド係数256での自動破壊を廃止した)ので
ついにこのバグはゲームより完全に根絶されたのである。


ついでにこれまではそのバグが発生していたような状況に演出をひとつ付け加えた。
ひとつ修正できれば同じシーンにひとつ以上の変化を生むこともあるのである。


ただし、バグが修正出来ればその後が全てスムーズに行くかと言うとそんなこともない。


背景描かなきゃ・・・ああ背景描かなきゃ・・・など、残り工程が余計に
面倒に感じられてくるから不思議なもの。


喉のつかえが取れたからと言って
ラソンが楽になるかと言うと必ずしもそんなこともないのである。


走りきらないとゴールと見なされないからね。




さて、今週のガン・コモン。


先週に引き続き、オーバーレイ背景を組み入れる。
湖面と橋がオーバーレイ。橋の下をホバークラフトが潜り抜ける。
ただし、現状では重ね合わせに限界があるので万能ではない。
(同時に出現させられない敵などがいる)


オーバーレイがある程度機能してきたので、その勢いで2面ボスを
・・・作りかけたが、先に全ステージ分の仮背景を描かねばまずいと思い、
全く動かない絵を試しに画面に出してみたところまで。


間違いなく進んでいるけれど外側には全く違いが見えていないだろう。
地味な作業が一番強敵なんだ。ゲーム作りは大変だ。