カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

戦争に参加していない人など居ない

誰もがその責任を負っている。


今作っているゲーム(放置ゲームの手直し版)は戦争のゲーム。
主人公(プレイヤー)は伝説の英雄でもヒーロークランのメンバーでも
幾つもの歴戦を潜り抜けてきた老戦士でもない。名もなき一兵士だ。


名もなき一兵士は上から下される命令に従い戦うのみだ。
上と言うのは直属の上司だったり配属先の司令官であったり、
或いはもっと上、最高司令官だったりするだろう。


上から「引き金を引け」と命令されたら彼らはそうするだろう。
だがそれはあくまで『上の意思』であって軍隊とは無関係の人々には
交わりのない話だろうか?


戦争は国と国とのパワーゲームだ。
全ての国がみな兄弟で仲良しならば戦争など起こらないだろう。


けれど世の生い立ちはその様にはなってはおらず、
あらゆる場所であらゆる理由で対立が起き、止まらない。


今の戦争は大部分が経済面の軋轢により燻りをあげている。
社会に生きる人間が経済に関わらずに存在できない以上、
全ての人がその火種に息を吹きかけているも同然だ。


戦争は良いことではない。すべきではない。
誰もが解ることだろう。


だからもし「戦争やむなし」の声を上げるならば、それは
戦場に立つ名もなき兵士に「引き金を引け」と命令を出したも同然だ。


自分達は安全な場所にいて「全く持ってけしからん」など言いながら
互いに敵兵士と向かい合っている人間達に「さあ殺し合いを始めよ」と、
そう言っているのと何も変らないのである。


誰が一番残酷なんだろう?




今作っているゲームは非常に爽快感のあるゲームだ。
けれど気を抜けば一瞬で自分も命を奪われる。


その時、戦っている相手も爽快感を味わうのかもしれない。


人の命は一瞬だ。
なんでこんなにむきになるのだろう?なんでこんなに激しく抵抗するのだろう?


名もなき兵士はお国のためだけにプロフェッショナルとして戦うか?
いや、きっと家族や大事な人を守るために戦うのだろう。


彼らが信ずるものを我々は守れるか?


経済とは、「自らは戦わず」。


戦争に参加していない人など居ない。


今回のゲームが配信されたら、プレイ中は一先ず無心で遊んでほしい。
遊び終えたあとで、戦争がどの様なものであるか、今一度考えてみてほしい。


配信はもう少し先になるけれど、
なるべく早めにデモ版を完成させられるよう、引き続き頑張っている。