自分の作りたいものは面白いゲーム。
万人がそう思うかは解らない。でも遊んで面白いゲーム。
遊んで面白いのだから遊んでいない時は特に面白くはないゲーム。
自分はゲームにおいて、グラフィックスの美しさにこだわりは無い。
こだわりがあるとすればデザイン性だ。万人がそう思うかは解らない。
綺麗だから良いのではなく、トータルとしてデザイン性に統一感があり
そして一つ一つのデザインが纏め上げられており、美を感じる。
こういったものが好きだ。
だから自分達のゲームもその様な方向性に向かっていると思う。
そしてそれは世の多くの人の好みと合致するとは限らない。
特にゲームに対し思い入れの強い方々の好みとは合致しにくいだろう。
きらきらしたエフェクトやぬるぬるとしたテクスチャーには
自分は特に惹かれない。
型抜きしたレザーのようなエッジのある艶やかな表面が好きだ。
だからその様なものを作る。
最近の例で言えばマキシマム2がそれに当たるだろう。
もし、作りたいものは作らせないと言うのであれば
自分はもう何も作らない。
面白いものが作りたい。
作っていて面白く、且つ遊んでみて面白い。これが理想だ。
遊んでいない時は頭の片隅にも無くて構わない。
遊んでいる時は無心になって他のことは何一つ考えずに
それ専用に作られたマシーンのようになってひたすら効率を考え
突き進みたい。
世の人の考える面白さとは恐らく真逆のものだろう。
でも、そう言うものが作りたいのだ。
ならば仕方がない。無人の野を進むのも仕方のないことだ。