カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

手強さと手応えと

ゲームをプレイしていて思うことがある。
「なぜこんなにもダメージを受けていながらまるで弱らないのだろうか」と。


プレイヤーキャラがダメージを受けると弱体化するゲームはたまにある。
遊びにくくなるだけなので正直好きではない。


ここでなぜと問うているのはプレイヤー側ではなく、敵側。
それもボスキャラに関してである。


ボスキャラはプレイヤーキャラと比べると巨大であることが多く
ヒットポイントもプレイヤーを遥かに凌ぐ値を与えられている。


ボスキャラがザコよりも強いというのはごく当たり前のことだとは思うが
どれだけダメージを与えても弱くなることはない・・・それどころか、
ダメージを与えれば与えるほど強くなるタイプのボスの方が多い気がする。


生物であれば傷を負えば負うほど動きは緩慢になり打撃力も低下するはずだ。
痛みを感じたことで怒り狂い我を忘れている場合もあるかもしれないが
殆どのゲームではボスはダメージ量に比例して弱体化せずに
ダメージを十分に与えられてからの方が強くなっている。


ファンタジー世界であれば色々な言い訳(屁理屈)が出来るかもしれない。
魔力の源が体とは別に存在しているだとか、全力を出すと周囲にまで影響が及び
危険なため全身に封印を施されていたとか、プレイヤーを納得させるような
説明はいくらでも考えられる。


だがしかし、機械はどうだろう?
翼を壊されエンジンを壊され砲塔を壊され部品を脱落させながら飛ぶ敵のボス。
でも大抵はその後、壊される前よりも攻撃力が上がっている。


何故だ!?


ゲームをプレイしていてボスが何段階にも変形して一向に倒れようとしない時、
どれだけ開発者はボスを倒されたくないんだと、思わず口に出さずにいられない。


そう言うのを「ロマン」だと言う人もいる。
これだけ楽しませてもらってしかもまだ先があるなんて・・・このゲームは
なんてサービスが良いのだと、そう言うことなのだろうが


正直自分は「1秒でも早く倒れろ」くらいにしか思っていないので
なかなか終わらないボス戦にはストレスしか感じていない。


相手の攻撃を見切り、急所に必殺の一撃を叩き込んだら苦しみ悶えるべきだ。
足を切られ腕を切られ胴を切られ首だけになったのに、
首だけの状態が一番強いなんて、一体それは何のジョークなんだ?


強敵を前にして、どう立ち回ればいいかをあれこれ考える。
作戦を立て、少しずつ少しずつ、相手の体力を削いでいく。


そうやって少しずつ少しずつ弱らせて最後の一撃で止めを刺す。
真剣勝負ってそう言うことなのではないのかと、時に思う。




メカにせよ生物にせよ魔法にせよ、ダメージを与えれば与えるほど強くなるボス、
何だか相手にするのが馬鹿馬鹿しくなってしまい自分はあまり好きではない。


勝ち取ったと言う手応えが薄いから。




ただし、そうじゃないゲームは少ない・・・と言うことは、
恐らくは少数派の意見なんだろうけれど。