カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

恐らくはもう二度とプレイ出来ないゲーム

電ファミニコゲーマー8月30日の記事
以前twitterにて行なわれたアンケート、『エムツー』にコンシューマー移植して欲しいゲーム
・・・の集計結果とエムツー堀井氏らへのインタビューをまとめたものが掲載された。


そのアンケートの結果は「さもありなん」なものではあったが
当然と言えば当然だが有名なゲーム(その筋においては)の名前しか出ておらず
もう少しマイナーなゲームの名前が挙がっても良いのではないかと言うことで
個人的に移植版を遊んでみたいビデオゲームを幾つか挙げてみることにした。


ただし個人的に思い入れのあるタイトルのみのピックアップなのでご注意を。




その1『フライボーイ』


カネコ開発で販売元は複数あるものの主にタイトーが販売していたとwikipediaにはある。
駄菓子屋などにもあったかもしれないが自分はこれを10円ゲーセンでよく遊んでいた。
・・・と言うかその10円ゲーセン以外では殆ど見かけず、当店オリジナルのメニューみたいな
ここに来たら遊ぶゲームと言う認識だった。


画面はにぎやかで楽しいしゲームも面白い。ただゲームは結構難しく先には進めなかった。
また遊んでみたいゲームの一つ。




その2『ハイウェイジャンパー』


カネコ開発のゲーム・・・であるのだが実は自分はこのゲームのタイトルを知らなかった。
イトーヨーカドーのエレベーター脇のスペースの駄菓子屋筐体に入っていたのだが、
そこ以外の場所でこのゲームを見たことがなく、またその筐体に貼ってあったインストが
フューチャースパイだった為、自分は長らくそのゲームがフューチャースパイだと思っていたのだ。
後にネットで情報を探したところ、どうも違うと・・・


その時のゲームが恐らくはハイウェイジャンパーであると知ったのはつい最近のこと。
記憶が曖昧で高速道路のグラフィックとBGMくらいしか覚えていないのだがゲームは面白かった。
ネットで検索しても動画はおろか画像の一枚も出てこない。現存数が少ないか存在しないのだろう。


実は社内に基板がありまして・・・とか堀井さんが言ってくれたら嬉しい。




その3『Mr.Do'S WILD RIDE 』


ユニバーサルのゲーム。置いている店はほぼなかった。そして他人がプレイしている姿も見たことがない。
駅前のちょっと危険な雰囲気の漂うスロットやポーカー機の並んでいる店舗に何故か設置されていて
場違いながらそこで静かにプレイしていた。こんなドリーミーなゲームは他にない。




その4『ジャンピングジャック』


これも上記の店舗で遊んでいた。ユニバーサルはスロットやポーカー機も売っていたので
そのルートで入っていたのかもしれない。シーソーを渡って行くスリリングなゲーム性が熱かった。




その5『ウィズ』


駄菓子屋でよく見かけた気がするゲーム。主にタイトーが販売していたが開発元はセイブ開発
魔法を使い分けながら進んでいくのが当時としては斬新。




その6『カンガルー』


サン電子のゲームだが開発元もサン電子だったかまでは覚えていない。これも駄菓子屋の定番だった。
またあの鐘を鳴らしたい。



その7『ジェネシス


データイーストのゲームだが開発元もデータイーストだったかまでは覚えていない。
駅裏の模型屋の前の駄菓子屋筐体に入っていて、閉店時間の近づく夕方(当時は19時閉店が普通)
店主に電源を切られまいかとドキドキしながらプレイした思い出がある。




その8『フェニックス』


開発はアムスターと言うメーカーで販売は主にタイトーが行なっていた。今回唯一の洋ゲー
行きつけのゲームセンターの一番奥のスペースにアップライト版が1プレイ10円で長らく置かれていた。
最終面の要塞戦が印象に強く残っている。




こうしてリストアップしてみると、自分の好きなゲームは駄菓子屋などで1プレイ20円などで
プレイ出来たものに多いことに気付く。


パックマンギャラクシアンのヒットでゲームセンターにはナムコのゲームが全機種並び
他半分は業界最大手のタイトーのゲーム、残りの数台がその他のメーカーと言う状況が変るのは
ゼビウスのヒット以降だったと思う。以後、それ以前には多数存在していた中小メーカーは消え、
今でも残っているような大手メーカーのみが業務用ゲームをリース・販売するような状況になった。
恐らくは違法コピーに対する規制が厳しくなったことも影響したのだろう。


自分がプレイしていたプレイ料金の安い奇妙なゲーム群は時代の移り変わりと共に徐々に
ゲームセンターから姿を消していった。


バーチャルコンソールであったり、或いはナムコミュージアムタイトーメモリーズ
コナミラシックスなど、大手メーカーの移植版はこれまでにもあったし今後も何らかの形で
プレイ出来る可能性は高い。


でも、今回挙げたようなタイトルをプレイする機会は恐らく二度と無いだろう。
基板を所有しているか稼動させてくれているゲームセンターにいってプレイするか、そのくらいだ。


そういったゲームは骨董品でもあるので稼動させること自体がリスクを伴う。
ゲームは面白い。それを自分に教えてくれたのはこんなタイトル達だった。
感謝の気持ちを込め、せめてそれだけはここに書き残しておこう。


人気者の陰で誰もが忘れてしまったマイナーでチープなゲームたち。
自分にとってはヒーローだった。