カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

隠語は不意に湧き出づる

先日セガの公式放送で失言があり、注目のワードとしてネット上を

飛び交っていたのだが・・・自分は全く知らない言葉だった。

 

元をただせば、とあるネット絵描き(自分はその人の事を知らない)が

自虐的に描いた台詞付きの自画像を投稿した事から、その言葉は生まれ、

「そこに来ていた者の9割はこのイラストの様な顔つきだった」と言う

体験談により、それは揶揄する言葉として用いられるようになったと言う。

 

つまり元々は他者を貶めて言う蔑称ではなかったのだ。

(主に「解る俺もだよ」の様な共感を表して使われていたようだ)

 

その投稿がされてから数年が経過してまた別の人間により発掘された時に

他者をからかう言葉として面白おかしく引用され、外に広まったらしい。

 

ただ・・・自分は聞いた事が無かった。

そこまで深くネットに身を置いていなかったと言うのもあるが、

今回の騒動でその様な言い回しを、その意味も含めて初めて知ったのだ。

 

若い人達の間では良く使われる言葉だったのだろうか?

その言葉が蔑称だと言われてピンと来なかったしセガの放送でも

その方もよくそんな言葉を知っていたものだと、そんな印象を受けた。

 

元々誰もが知るような言葉ではなかったものが、ふと何かのきっかけで

多くの人に知られる事となる。その結果、元々はそこまでの意図を含めて

いなかった、ある意味で他愛の無いものが、とんでもなく不謹慎なもので

あるかのように拡大解釈されていく。

 

差別と言うものは『誰かによって継続的になされるもの』と言うよりは

認知される事により瞬時に『沸き出づるもの』なのかもしれない。

 

その言葉が知れ渡る事によって、今その瞬間にその差別は生まれた。