原獣文書
何気なくamazonを覗いたら・・・最近あまりチェックしてなかったので
全く気づかなかったのだが、『原獣文書』の10巻が発売になっていた。
2月に発売されていた9巻と同時に購入。
原獣文書ってのは1995年から連載を開始した『なるしまゆり』による漫画。
WINGSコミックスと言う事で軽度のBL要素を含むが、特に警戒は必要ない。
書店の平積み台にあった『少年魔法士』のコミックスをたまたま見かけて
購入はしなかったがタイトルが気になっていて、それから数日後同じ書店に
行った時に思い切って購入してみた・・・と言うのが自分となるしま作品との
出会いである。
絵柄がちょっと個性的で初見ではあまり好みだとは思わなかったのだが、
カバー絵の色使いが美しくその後も強く印象に残っていたのだ。
ドラクエやFFの影響なのか、当時「魔法○○」みたいな名称のアニメや漫画に
積極的な関心があり、好奇心が勝ったのだと思う。
大半が女性読者であろうWINGS系の漫画も普段から姉所有の少女漫画を
読んでいた自分には特に抵抗感は無く、また高校の時の友人の薦めで知った
楠桂『学園便利屋シリーズ』や沢田翔『オラトリオ・スケープ』などで
馴染みがあったと言うのもあった。
少年魔法士は漫画作品として面白く直ぐに2巻も購入、同じ作者の他の本は
どうだろうかと手に取ったのが、原獣文書だった。
原獣文書は少年魔法士よりもBL要素が露骨で男性読者には抵抗を感じる人も
いるかもしれない。しかし他の漫画作品には見られないような設定や展開、
語り口の面白さなどからこちらも買い集めるようになった。
時々実家に来る姉が夢中になって読んでいたので姉用に買っていた・・・
というのもある。
少年魔法士にしても原獣文書にしても連載が止まっていた時期があって
もしかしたらこのまま完結しないかもしれないと言う諦めもあったが
少年魔法士は2017年に19巻が発売され完結、残すは原獣文書だけ・・・
と言う状況で5年近く経過していた(実際は連載は続いていたわけだが)
だけに、今回での完結には感慨ひとしおである。
・・・と言うか、あまりにも期間が開いてしまっていてあっさり目で
読んでいた自分には8巻までの物語がおぼろげにしか思い出せないが
まあなんと言うか、宙ぶらりんのままにならなくて良かった。
自分がはまっていたのは少年魔法士の方なので自分が語っても誰も
喜ばないと思うのでどんな物語なのかの説明はしない。
原獣文書、男性にはおススメする感じでは無いが、なるしまゆり作品は
漫画として面白い作品が多いので一度読んでみて欲しい。