カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

8:Capsule

青嶋荒作です。


今までも不定期でゲームのレビューやプレイリポートを記事にしてきましたが、
今回から新たに『プレイリポート(Free)』と言うカテゴリを用意してみました。


同人ゲームのレビューは当初からカテゴリにありましたが、無料で公開されている
同人・個人製作のソフトに対し・・・感想などはともかく、点数を付けてみたり
客観的な評価してみたりは・・・余計なお世話と言うか、粋じゃないというか、
個人が個人で楽しむ為に作ったソフトをお裾分けいただいてるに過ぎないわけで
以前から記事の取り扱いに悩んでいたんですよね。


そこで遊んだ感想や「こうしたらもっと良くなるかも」なんて感じた事を
このカテゴリの記事内でリポートしていこうと思います。


勿論、有料のソフトに関しては愛を持って厳しくレビューさせていただきますけど。
さて・・・今回リポートしたいFree GameはMr.Yesさんの『8:Capsule』です。



見た目は横スクロールのアクションゲームに見えますが実はパズルです。
使うのはカーソルキーの『←』と『→』とマウスのみで、主人公のキャラクターを
左右に移動させマウスカーソルで対象物(極めて限定的)をクリックすることで
アクションを起こします。


多くのゲームは特定・固有のアクションを繰り返すことで先に進みますが
このゲームは非常にユニークなルールを持っており、一つ一つ解法の異なる仕掛けを
全て解かなければゲームは進行しません。


殆どのゲームには敵がいて、何もしなくてもゲームオーバーという形で終了します。
ですが8:Capsuleには敵と言えるようなキャラクターが存在しません。


それどころか、プレイヤーは次に何をすればいいのかすら示されず、
遊んだ多くの人はルールを理解できずに途方にくれるのではないでしょうか?


「敵を倒す」「アイテムを全部取る」「ゴールに触れる」全部当てはまりません。
言える事はただ一つ。「形や数が同じ物や対となる形の物をぶつける」これだけです。


何度も繰り返し遊べるゲームでは無いかもしれないけれど、独特のビジュアルや
音楽も相まって、解法を探してステージ内をウロウロするのが楽しい。
ゲームと言うよりは何かのイニシエーションの様で神秘性すら感じます。


殺伐としたゲームが多い中、たまにはこんなのんびりしたゲームも
良いんじゃないでしょうか?ステージ数が2面+ボスと少ないのが惜しいですが、
ある種、衝撃を受けるエンディングは必見(必聴?)!!


海外のソフトにはこうした作家性の強いゲームが多いのが素晴らしいですね。
いやいや、日本のFree Game作家も負けていられませんよ!!


8:Capsule