先日までロサンゼルスで開催されていたE3 2018、インターネットで見ていた限りでは
サプライズはあまり感じなかったのですがそれでも幾つかの大型タイトルの新規映像や
プレイアブルな状態からのキャプチャ動画など、ゲーマーとして見所も沢山ありました。
私はワルイルスの素材作成で時間を割かれていて細部まではチェック出来ていないのですが
大手メーカーのカンファレンス(プレゼン動画)を録画で大まかに見ていました。
今年の特徴としては物理エンジンをフル活用したものが目立っていたように感じます。
それもリアリティを追求すると言うよりも馬鹿げた方向に振り切ってデタラメすると言う、
ある意味『物理無双』みたいな印象のもの。
そしてもう一つはアサシンクリードなどに見られるパルクールでフィールドを縦方向に
びゅんびゅん進んでいくタイプのゲーム。
思うところは一つで、これらはブレス・オブ・ザ・ワイルドに感化されたのだろうと言うこと。
E3は海外のイベントなので当然洋ゲー中心の発表に決まっているのですが
かつて洋ゲーといえばもっさり、重量感、無駄なリアリティ・・・のような、
プレイの快適さよりも現実を忠実になぞらえるようなものが多かったと思うのですが
今年のタイトルを見る限り、そう言った時代は過去のものとなったのだなぁと、
そんな風に感じましたね。
どのゲームのキャラもキビキビびゅんびゅん超人的な身体能力を発揮し、
撃たれても斬られても直ぐには死なず、疲れず・・・あれれ、ゼルダと真逆じゃないか?
ブレス・オブ・ザ・ワイルドではゲーム的な嘘も含みつつ生命の息吹を感じさせるような
リアリティを体験させてくれたけど、今や洋ゲーの方が和ゲー的なテイストに溢れている。
何だか奇妙な感じです。
ポケモンのような如何にも日本製のゲームと言う印象のタイトルが今や世界の定番で
そしてそう言ったゲームを子供の頃からプレイしてきた世代が今は開発の側にいる。
洋ゲーの超絶グラフィックスと和ゲーの快適さ・独特のケレンミ、これまでは交わらず
別々に存在していた要素は今やどのゲームにも当たり前に注がれている時代。
ハードルは年々上がっていくなぁと、漠然と感じた次第でありました。
印象に残ったタイトルはメディアが注目していたものと全く同じで面白みはないのですが
サイバーパンク2077、ゴースト・オブ・ツシマ、シャドー・オブ・ザ・トゥームレイダー辺り。
ラスト・オブ・アス2はちょっとグロいかなぁ・・・。
ゴア描写やホラーものは別に苦手じゃないのだけど人間を鈍器で殴り殺すみたいなのは
生理的にちょっと嫌だったな。しかも主人公は女の子だしねぇ。
CG技術がどんどん進歩していくのは歓迎すべきことだけどどんな体験をしたいのか?
それを問われた時に「リアルな空間で人を殺す体験がしてみたい」とは思わない。
敵が攻めてきて戦わなければ家族の身に危険が及ぶ、国の存亡の危機とか言うならば
武器を手にして戦わざるを得ないけど何の罪も無いごく普通のその辺にいるような人達を
次々と殺していくってのは流石に御免だな・・・。
勿論、殺さず戦わずにシナリオを進めることも出来るんだろうけどね。
身体が闘争を求めつつもなんか平和なゲームが恋しくなってきた、そんな今年のE3。
楽しみにしていた任天堂の発表はスマブラ中心で目玉は確かに豪華だったけど
メトロイドプライム4もベヨネッタ3もなくて噂にあったスターフォックスやF-ZEROの
関連タイトルもなかった。
当然来るだろうと思っていたヨッシーや旧作のリマスターすらなくて
よゐこの○○生活シリーズで取り上げていたキノピオ隊長が一番面白そうだなとか、
なんだかモヤモヤが残ったのもまた事実。
TGSでは国内メーカーのゲームで未発表新作が多数登場するといいなぁ。
E3 2018雑感以上。ではまた。