カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

アートスタイルと自由さと

やっつけ!ワルイルスの開発はややスローペースではありますが
順調に推移中。


先日は東京の気温が観測史上最高を記録するなど、猛暑猛暑の
過酷な日々が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?


この記事を書いている今日は気温が少し下がって大分楽になりましたが
気温が下がり始めた昨日から、暑さで逆に忘れていた疲労が一気に噴出して
全身だるくなり調子が整うまでが厳しかったですね。


そんな状況でしたので進みは非常に遅かったのですが2面の敵キャラ作成と
その他内部構造の一部変更や再最適化、ドット絵の手直しなど
集中力がなくとも出来そうな箇所だけでも作業せねばとやっておりました。


さて話し変って、アートスタイルに関してですが自分は大分前から
ブランドン・ラグナー・ジョンソンに支持してまして(面識は無いですが)
彼のアートスタイルを自分なりに模倣し咀嚼したビジュアルデザインを
自身のスタイルにすべく日々勉強中なわけですが


・・・やや回りくどい導入になりましたが、ぶっちゃけて言えば
やっつけ!ワルイルスはファミコン風グラフィックスのゲームではありません。


縮小の無いスクリーンショットをカラーピッカーで拾うと解るのですが
同じ色に見える部分も実は微妙に濃淡の異なる色で着色してたりします。


好きな表現、やりたい表現があって今のアートスタイルがあるのであって
レトロ調だから敢えて色数を減らしているわけではない・・・と言うことは
一度言っておきたかった。


サウンドは少しファミコンっぽい雰囲気ですが、
これはビジュアルのもたらす印象から狙って音数を減らしていった結果です。


レガシスウェアのゲームは全体のトーンが統一されるようデザインしてますが、
そうやって作り上げられたデザインがユーザーの好みと合致するかどうかまでは
分りません。


合致しないのであったとしてもそれは仕方がない。
好きな表現、やりたい表現をさせてもらえないならばインディーである意味が無い。


ラグナーの絵は世界で一番かっこいい。そう信じて疑わない。
好きなアートスタイルを追い続けたい。
http://www.ragnarama.com/




自分の作品が誰からも理解されないにしてもコアの部分は変えたくない。


ゲームを好きだということと、何らかのゲーム検定に合格したいと言うことは
必ずしも一致しない。


あのゲームが好きならば、このゲームが好きならば、
あのゲームやこのゲームへのリスペクトを必ず盛り込み
あのゲームやこのゲームのテイストを守り通さねばならない・・・と言うのは
作り手としては窮屈に感じる。


自由はないのか?
「好きにすればいい、そんなものは買わないから」と言うのは脅迫ではないか?


以前よりも新しいものが生まれにくくなっている気がする。
1・2年前とは確実に空気が変った。


その原因のひとつにインディーからの供給過多があるのは間違いないと思うが
購買の質が急速に保守化しているようにも思えてならない。


そして益々厳しくなっていくだろう。


アートスタイルは時代の鑑。
何が当たるか解らないから面白いと言う側面もあると思うが
このまま行けば『当たることが解っているものしか生み出されない』
・・・のではないだろうか?


未来にも自由はあるのか?




このゲームのストーリー上で重要な鍵となる『デモノイド』、
何処かのタイミングでこう言ったものの解説もしていきたい。ではまた次回。