カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

ゲームのアンテナ

何回かに分けて主に夜中にIGNJapanのTGS放送の録画を見ていた・・・と言うか、
ヘッドフォンで音だけ聞きながら作業をしていたのだが、ゲーム映像が入るところで
やはり気になってブラウザを開いてしまう。


そのおかげで先週末から制作の手が止まってばかりであったが、
その代わりゲームの最新情報に触れることは出来たので開発者的には良かったと思う。


現状を知ると言うのは非常に大事で、幾らゲームに詳しかろうとも、その情報が
最新でなければ常にアップデートされているユーザー側のトレンドには追いつけない。


今何が流行っているのか、それを知ることは自分の創造性のアップデートにもなる。
作りたいものがレトロチックなものであったとしても「今」が抜け落ちていれば、
それは懐古主義にも到らないだろう。




TGSとその開幕直前で色々と新しい発表もあった。
その中で一番驚いたのはSONYが12月3日より限定販売するプレイステーション クラシック。


2016年11月発売の任天堂のミニファミコンを皮切りに、セガメガドライブミニを発表し
世の中的には次はソニーか?などと噂はあったが、自分はソニーはまさかやらないだろうと
思っていたので今回の発表には戸惑う部分もあったが・・・勿論大歓迎である。


ファミコンスーパーファミコン、或いはメガドライブに関しては実機で所有しているので
自分はそこまで魅力を感じていない。


勿論コレクションとしてはそそられるものはある。
しかしこれらのゲームはバーチャルコンソールやその他の類似のサービスを介し
現在でもプレイ出来るものは多い。過去に何度もソフト化されているものもある。


勿論PSのソフトもまた、ゲームアーカイブスなどで現在でも購入出来るものはあるが
サードパーティーのゲームも含めたコレクションとしてパッケージングされると言うのは
これまでにあまりなかったことであり、更にPSのゲームはそれ以前のゲーム機とは異なり
CD-ROMでリリースされている。


容量が大きければ内容が豪華・・・と言うわけでもないだろうが、ゲーム内に動画や音声を
ふんだんに取り入れることが出来るようになり、開発予算もひとつ前の世代と比べて
大きくなっていた筈で(当然例外も有るだろうが)、その様なリッチなゲームも含めて
20タイトルも収録されていると言うのはユーザーとしては嬉しい限りだろう。


収録タイトルはまだ5本しか公表されていないが残りの15本もPSを代表する人気ゲームが
収録されるのは間違いなく、今回のミニハードはこれまで以上の争奪戦となることは
避けられないだろう。再販分は可能な限り台数を用意していて欲しい。




冒頭の放送録画では大手メーカーのプロデューサーなど開発スタッフを交えての
トークが非常に面白く、またインディースタジオのインタビューでは実際に開発者自身の
声を聞くことも出来て勉強になる部分も多かった。まだ見ていない方は是非。
(インディー関係ないけどシェンムーリスペクト選手権?もめちゃめちゃ面白かった)


ゲームを作っていると様々なものを放出してしまい、『ゲーム』に対するエネルギー自体も
枯渇してしまう。


そもそもゲームと言う文化自体が楽しいものであると、自分で常に確認をしていかなければ
良いものを生み出すことも難しくなる。


アンテナを張り巡らせることを忘れぬように。