カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

優しいけど易しくはない

しつこいぜ!!もうその名は聞きたくないぜ!!絶対遊んでなんかやらないぜ!!
・・・そんなヘイトがてんこ盛り!!


そんな絶対的・圧倒的不評ゲーム『シュマップス・アカデミー』に
新しい仲間『優しいシュマップス・アカデミー』が新登場!!


ゲーム難易度は変えずにクリア時の減点をややマイルドにし、
デッドヒートの持続時間を長くして好成績が出やすくなった入門版。


同時にShmups Academy 無料版v1.15も配信が開始されました。
変更点は・・・詳しくはhelpファイルをご覧ください。




複雑なことは何一つしていません。技術的に足らないもの多数。
でも、やろうとすればもっと複雑なものは作れるだろうし、
もっと派手な画面にしたりも出来たでしょう。


ただ、それでは一生完成しない。
「こういったものを作ろう」「こういうデザインにしよう」
「こんな楽しみを用意しよう」「使いやすいものにしよう」
ゲームを作り始める前、そして作っている最中、常にその完成形を
見据えて一度もぶれることなく突き進んできたからこそ、
このゲームは完成出来たのだと思う。


そしてこのゲームが完成し、公開されても誰一人として
これを評価するものはいないであろうことも過去の記事を読めば
解るように想定済み。


何も自虐的にメソメソと言っているのではなく、
ありとあらゆる方向から推察した結果「その通り」にしかならない
と言う結論に、スタート時点より至っていたからです。


とにかくありとあらゆるセオリーに抵抗してやろう、反発してやろう、
それを実践して行ってきた、このゲームの目指してきたもの・・・、
それが「ロックンロール」なのです。


新しいこと。面白いこと。そして簡単なこと。


こうでなければいけないんだ、良いゲームとはこうなのだ、
それを世の中が守り通してきたからこそ、「今のゲーム」がある。


「今のゲーム」はどうでしょう?大満足ですか?


自分は・・・不満に感じることが前よりも多くなりました。
良いゲームもたくさんあります。でも、不満に感じるゲームも多い。


昔は・・・ゲームセンターに行けばいろんなゲームがありましたよ。
同じ会社がキャラクター物やレース物、シューティング、アクション、
プロレス、パズル・・・様々なジャンル、様々な見た目のゲームを
世に送り出していたんです。


今はどうでしょう?


同じジャンル、同じような方向性のデザイン、同じシリーズ・・・。


前と同じだから新しくはないです。
同じような方向性のものばかりじゃ面白くはないです。
全く同じでは新製品とは言えませんから新要素の追加で複雑です。


「ゲームとしての面白さ」ってなんだろう?


絵がめちゃめちゃ綺麗なことだろうか?
ボリュームがめちゃめちゃあることだろうか?
同じゲームを遊んでいる人がめちゃめちゃ居ることだろうか?
それとも・・・ちょっとエッチなことだろうか?


自分は「ゲームとしての面白さ」を持ったゲームのみを作りたい。
そこに要らないものは全て切り捨てて。


ただただシンプルで、そこには本当にゲームしかない。
ならば・・・ここで楽しめるのは唯一ゲームだけ。


ゲームが遊びたいんだ!!違うのか!?


そういう気持ちがシュマップス・アカデミーを生み出した。
でも多くの人が求めているのはそういうモンじゃない。


つまり、「ゲームとしては面白くなくても良い」と言うのが
今のゲームの常識なんでしょう。


楽しいと面白いは違う。
それは以前書いたとも思うけど、楽しくて長く続くのは良いことです。
そしてそのような「商品」ならば売れるでしょう。


一転、「面白い」はどうでしょう?
面白いのに売れなかったもの・・・いくらでも出てくる気がします。


ある意味、「面白いから売れない」のかもしれません。
でも面白いものがやりたいし、作るなら面白いものを作りたい。


そこを目指していく限り、自分たちの生み出すものは今後も不評で
あり続けるでしょう。


評価が為されないのであれば、自分たちは未だ「面白いの領域」にも
至っていないのでしょう。


だとするならば精進あるのみです。
良いものを、面白いものを、送り出すために。
それがレガシスウェアのかなぐり出すロックンロールなのだからね。