カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

閉じないワルイルス

ここ暫く2面の背景をずっと描き続けていたけど
それもようやっと第一段階を抜け、まともに画面に出せるようになった。


画面に出せるようになると言うのは大きい。
本来は使われない仮の絵が混じっているとスクリーンショットも上げ難いし
進展を意識しづらい。


まだ画きあがった訳ではないけれどこの先の予定が立てやすくなる。


このシーンが確定したのならばここで使う予定のあの敵も出せるな、
あの曲も流せるな、あのキャラのあのセリフも入れられるな・・・など、
次々にイメージの連鎖が起こりやる気も湧き出してくる。


逆にもし、この仮の絵のシーン自体が不採用になったらどうなるだろう?
あの敵はどうしよう?あの曲はどうしよう?あのキャラはどうしよう?


それまでの準備が無駄になってしまうのではないか?そんな警戒感から
ストーリーなんかも大胆なアプローチが取りにくくなったりして、
全体的に停滞してしまいそうな、嫌な空気に呑まれそうになる。


だから例え小さな山でも、それを一つ越えることが出来たのは大きい。


そして足取り軽く手指も軽く、漸く2面の準備に取り掛かったのだが・・・
思わぬ不具合に出くわしてしまった。


テストビルドの頃のワルイルスは1面を回すための
暫定的な組み方にしてある部分が何箇所かあってそこは一つ一つ修正したのだけれど
いよいよ2面の敵配置を用意する下準備で、先ずは1面の全イベントをコピーして、
2回目の1面をプレイできる状態にしようと進めていたのだが、


1面を丸々コピーしただけなのに何故だか1面と同じ処理になっていない箇所が
幾つかあってその原因の特定にかなり時間を使ってしまった。


使用している変数やフラグを一つ一つ監視して異常個所を探していたのだが
びっくりするぐらいおかしな箇所がない。


おかしな箇所がないのに完全丸コピーしたイベント組みが同じにならない。
嫌な汗が背中を伝っていく・・・。


など大げさに書いたが、原因判ってみればそこまで怪奇な現象ではなかった。
とある箇所で「イベントグループを非アクティブ」にしていたのである。


イベントグループのon/offは非常に便利な処理なので
活用している方はプロジェクト全般でとことん活用しているだろう。


でも気をつけたほうが良い場合もある。
イベントグループのon/off処理は優先順位がどうもその時どきで
マチマチであるようなのだ。


ある条件が整った時に「ある処理」が行なわれ、
次いで「イベントグループをoff」などと言う処理があったとして、
必ず先に「ある処理」が行なわれねばならないといった場合に
イベントの順番を気づかったり、オブジェクトイベントに移す・移さないを
考えたりしてベストな組み方を模索するわけなのだが、


イベントグループのon/offは必ず同じタイミングで動作するわけではないらしく
(恐らく閉じる瞬間もイベントグループ内の全記述をチェックしているのだろう)
何回かに1回おかしい・・・とか、他のシーンでは同じ組み方で行けるのに
ここだけ全く正常に動かない・・・或いは、条件が整っていない筈なのに・・・
と言うような事態がたまに発生する。


イベントグループのアクティブ化・非アクティブ化を使用する際は、
確実にそのタイミングでしか動かさない・バッティングしないと言う
状況のときのみにした方が安全そうだ。


今回の事例ではイベントグループの非アクティブ化は
保険で入れていたに過ぎず処理に影響なかったのでその項目は削除して済ませた。


たかだか同じ面のコピーにこれほど手こずるとは誰が予想しただろうか?
少なくとも私は1ミリも予想していなかったので悩まされましたね・・・。


まあその様なわけですので、2面はこれから作ります。
直ぐに出来上がるわけでもないけれど不確定要素はもうない。行ける。
ではまた次回。


FIFAワールドカップ 2018 ロシア

サッカー日本代表チームは1勝1敗1分けの成績で予選を通過し
決勝トーナメントへと進んだ。


日本全国を熱狂させた試合、その内訳は
さんざんニュース等で伝えられているのでここで語る必要もないだろう。


自分もこれまでの3試合は全てテレビ中継で観ているのだが
少し思うところを試合前の今、このタイミングで書いておこうと思う。


予選3戦目のポーランド戦、
日本は後半、ポーランドに先制ゴールを決められて1-0、
このままでは同グループでの勝ち点でセネガル・コロンビアを下回り
決勝に進むことは出来ない、なんとか1点を返して引き分け以上の結果を
出さねばならない・・・と言う追い込まれた状況の中、
同時刻に行なわれていたセネガル・コロンビア戦でコロンビアが
ついに均衡を破りゴールを決め、1-0と勝ち越し。


この一報が伝わると中継では
「選手の耳には入れない方が良いですね」など解説者が述べていたのだが
日本はここで選手交代、キャプテンのDF長谷部を投入しあからさまな守りに入った。


現状ではセネガルと日本は勝ち点と得失点差で並んでいるが
反則数の差でセネガルを1点上回っていた為、両試合このまま終われば
日本はこの試合を落としても決勝に進めることになる。


先ほどまで白熱していた試合が突如、無気力試合に変り、
当然会場はブーイングの嵐。


パスミスなどでポーランドに攻撃の機会を与えかけたりしつつも
なんとか膠着を保ち、試合終了。日本は決勝トーナメントへとコマを進めた。


本戦に進んだこと自体は日本代表を応援していた1サポーターとして嬉しい。
だが、そこまでして本戦に進む必要があったのか・・・は疑問だ。


日本が優勝候補に上げられるような強者で、優勝杯を持ち帰るためには
「なんとしても決勝に進まなければならない」・・・とでも言うならば、
どんな卑怯な手を使ってでも決勝に行きたいと考えるのは当然だろう。


でも、挑戦者として「参加することに意義がある」みたいなスタンスで
無理やり背伸びをして決勝に進んだところで何の意味があるのだろうか?


祖国で応援してくれている人々のために全力で戦い、最後まで頑張る姿、
日本チームの心意気をテレビ中継を通して世界に伝える方が本戦に進むよりも
ずっと評価が高まったのではないかと、そんな風に思わないこともない。


その結果敗北し、更には本戦に進めなかったとしても褒め称えこそすれ、
誰一人責めるものなどいないだろう。


決勝トーナメント、日本対ベルギー戦は3日3時よりキックオフ。
試合の結果がどうあれ、この話の続きはなし。この話題にはもう触れない。


策を弄してまで本戦に進まなければならぬのであれば必ず勝て。それだけですね。