カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

暴力を嫌う人達の手を汚さない正義

それが「特に何もしないけどSNSなどで声をあげる」だ。

 

目の前で人が命を落としかけている。

「暴力はいけない」「こんな行為を許してはいけない」

・・・そう声をあげる。

 

飛び出していって、かかえて逃げたり暴漢を押さえ込んだりはせず、

駄目だ駄目だと騒ぐ。

 

まるでヒーローショーの観客だ。

 

舞台の袖からヒーローが飛び出してきて万事解決してくれるのを

ただ待っている、そんな印象だ。

 

暴力を嫌うのは悪を憎む気持ちではなく、

自分の身を危険に晒されたくないと言う感情からのみだ。

 

誰かを守るのではなく、自分を守りたい。

当然の防衛本能ではあるが僕らが子供の頃見ていたヒーロー達は

みんな危険を顧みず自身の身を犠牲に戦ってきた。

 

そんなヒーロー達の精神は気高く尊いが、今の時代ならば

ヒーローの労働環境について批判されるのだろう。

 

現実の世界にヒーローが居たとしても、きっと彼らは高い給料など

貰ってはいない。

 

戦わない人達が自分の権利を主張し自分だけの身を守る。

手は汚さないし余計な金も払わない。

 

SNSにはぶちまけてフォロワーを増やす事にも余念が無い。

 

助けてくれる筈のヒーローは年々廃業していく事だろう。

戦わない人達だけが生き残る。