テレビ放送されていた『メアリと魔女の花』を見た。
なんと言うか物語をまるで感じないアニメ映画だった。
主人公がボケッとしてる内に状況だけがどんどんと変わり、
魔法で何とかなったりならなかったりして終わった。
あと全般、箒にまたがって飛ぶシーンが多い。
ジブリ作品だったらそうは描かれないであろう主人公の太ももや
金髪の美少年とかにどういう層に向けて作られたのかを察してしまう。
空飛ぶ魚のようなクリーチャーもリアルでもなく、ジブリ的な奇妙さもなく、
不細工な粘土細工がなんか執拗に主人公を追ってくるなぁみたいな
印象しかなかった。
もっと早い段階で主人公と男の子が仲良くなっていく過程を描けば
お互いに「助けたい、助けなきゃ」と言う感情も強く出るだろうけど
顔見知り程度の関係で唐突にそこまで持って行く?と言う疑問も生じる。
猫を介した導入部分も特に匂わせも無く進むし、作り手のみが知る
予定調和が多く、意外性も無く、画面内で何かが起きてから
「ああやっぱりそうなのね」と視聴者がなんとなく察するだけの
雰囲気ゲーならぬ『雰囲気アニメ』とでも言えば分かるだろうか?
ゲームのOPアニメ・・・みたいな印象の作品だった。