遅ればせながらやっと購入。
士郎正宗先生の『PIECES Gem02 NEURO HARD 蜂の惑星』です。
月刊コミックドラゴンに1992年から1994まで連載されていた漫画・・・と言うか
漫画に作品中のテクノロジーや作品世界独自の文化、人物考察等の解説の付いた
・・・えー、なんでしょうね?
士郎正宗先生は『マンガ状の部分を含むプロットみたいな作品』と前書きで
説明してますが、アップルシード・データブックみたいなイメージでしょうか?
当時、月刊ドラゴンマガジン(今で言うところのライトノベル中心の月刊誌)を
なんとなく買っていてその流れでドラゴンコミックも買っていたんですが
惰性で買っていたので正直止め時を見ていた感もあったのですが・・・
まさかの士郎正宗新作連載開始・・・!!で、自分内のコミックドラゴン評価が
一気に爆発しずっと購入していたのです。
(他にもコミックコンプティークとか電撃コミックガオ!とかも買ってたよーな)
この頃が自分のマンガ熱が一番熱かった時期ですね・・・。うん。
その新連載の士郎正宗先生の作品がNEURO HARD 蜂の惑星だったわけですが
これが毎号載っているわけでもなかったんですよ確か。
で、今月こそあるだろうか?・・・今月こそあるだろうか?
コミドラ毎号じりじりした思いで買っていたわけなんですが・・・
いやドラゴンハーフでお馴染み見田竜介先生の『黒髪のキャプチュード』とか
MEEくん『はいぱーぽりす』とかコミック版シャイニングフォースを描いた
田沼雄一郎『GO GO WEST』とか・・・忘れてるんでWikipedia調べましたが
移籍後のサイレントメビウス連載とかもありましたね。
あと無酸素脳ファミリー好きだったなぁ・・・。シャドウランとかも。
まあそんな感じで蜂の惑星待ちながら何年も買い続けてしまったみたいな?
そんな思い出がありましたね。
広江礼威『SHOCK UP!』は読んだ記憶がないので1997年くらいで買うのやめた
みたいですね。蜂の惑星が帰ってくるのを3年待ってた訳ですか・・・。
蜂の惑星は時期的には攻殻機動隊の前でカラーも全て手塗りで、個人的には
士郎正宗先生のイラストは後のCG彩色よりも手塗り時代のものの方が好きなんですが
この時代の絵は線が細くてオシャレですよね。
女性キャラコスチュームの肩パットとか時代を感じますが山芋みたいな形した
宇宙船とか士郎作品と言えば切っても切れないパワードスーツとかバーチャル性交とか
そう言った要素がもれなく登場し、かつまだまだ全容の見えない世界での冒険物語を
ずっとず〜っと一冊にまとめて欲しいと思っていて・・・残念ながら描き下ろしは
なくて当時の未完のままなのですが、それでも今回この本が出版されたことには
喜びと感謝の気持ちを表明したいです。一ファンとして。
とは言え純粋な漫画じゃないんで当事も何度も読み返して、解説文やコマ外の手書き
(クリスチナの「死んでやるー」とか脈絡なく唐突になんなのかとか悩みましたよ)
丹念に追っていってようやく意味が通じるみたいな・・・そう言うのはアップルシードや
仙術超攻殻オリオンとか或いは今や代表作である攻殻機動隊でも同じですけどね。
ちなみに本の後半は既刊のPICESシリーズ同様、セクシー美女イラストで締めくくられます。
蜂の惑星に限らずドミニオンコンフリクト編の続きとか、士郎正宗先生の漫画を
読みたいと、ずっと待っているんですけどね。簡単じゃないんでしょうね。
はぁ・・・(ため息)
ある意味『思い出の先生』・・・ですね。