最近はまたこの間のパズルゲームとは別の試作に取り組んでいる。
ビジュアル面でこれまでとは異なる方向性に取り組んでいくつもり。
その関連で良いなと思った、個人的に印象に残るビジュアルを持った
インディーのゲームを2つばかり紹介しよう。
『Pocket Pilot』
Joseph Ferrariによる、ゲームボーイテーマのJAM「GBJAM 7」参加の
1ステージのみの3Dシューティングゲーム。プレイヤーが駆るのはプロペラ機だが
やろうとしている事は簡易版アフターバーナー。
粒子の粗いセピア調の世界に滑らかなズーム処理は幾分オーバーテクノロジー
ではあるが、一つの様式として説得力はある。そして何よりカッコいい。
https://joseph-ferrari.itch.io/pocket-pilot
『Space Wave』
こちらはhbyによる1ステージ1ボスのショートな縦スクロールシューティング。
後期ファミコンソフトのような色数の少ないビジュアルでゲーム的にはシンプル
かつオーソドックス。
ビジュアルのセンスが良いのは言うまでもないのだが面白いのは背景の処理。
モゴモゴとうごめく雲か煙のような背景に何処かこの世のものでは無いような
不思議な空気を感じる。爆発時の十字のエフェクトも特徴的。
https://hby.itch.io/space-wave
今回取り上げた2つのゲームに共通するのはミニマルな内容(コンセプトモデル)、
盛り過ぎず素地の良さの解るビジュアル(映えに逃げていない)である。
(ついでにどちらもitch.io、ブラウザでプレイ可能と言う部分も共通)
インディーのゲームは商業作品と比べ、割かれるコスト・人員が少ない。
その為ミニマルなレトロ調のゲームはうってつけ・・・とも言えるのだが
それ以上にビジュアルやコンセプトに自身の信条を生かしやすいのではないか。
商業に限らず、モリモリとしたゲームは目にゴージャスに映り一般に好まれる。
でも自分は規格の外側へと挑戦している人達の作り上げるものの方が好きだ。
生き生きとしている。
色々な事を試し挑戦したその先に、ここから生み出されるまだ見ぬ新しいものの
予兆をそよそよと感じていたい。