特に。
本当にある世界を描けよ。
その世界はその設定を生かす為に都合よく作られた描き割りか?
違うだろう?
そこにはごく普通に人が暮らしてる。
飯も食えば糞もする。
生まれ変わって全く違う世界の住人になったとしても、
それは変わらない。
足元には地面があって見上げりゃ何色かは知らんが空がある。
大気の組成は?自転周期は?重力は?文明の発展度合いは?
お前のいる場所は山の中か?村か?町か?大都会なのか?
そこにはどの位の人が居るんだ?建物はいくつ建っている?
人はそこにどんな手段でやって来るんだ?住んでるのか?通ってんのか?
若者が多い?じじばばばっかか?女が多いのか?野郎ばっかか?
良く見回してみろよ、お前は今どんなところにいるんだ?
物語ってのはコントじゃない。
終わりゃ、アリガトウゴザイマシタで袖に消える芝居じゃない。
どんなに絶望的なラストを迎えたとしても、時は止まらない。
明日はまたやって来る。誰かがその後片付けをやっている筈。
本当にある世界を描けよ、創造するってそう言うことだ。