カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

演技は擬似リアルを上回る。

サイバーパンク2077の序盤シーンの実況プレイを見ていた。

グラフィックの密度もさる事ながら、没入感をより高める為の

様々な作りこみに傍観者ながら圧倒される。

 

バグは多そうだが(実際その実況でも何度かクラッシュしていた)

ストーリーやキャラクター、世界観などはまさに自分の好み。

このゲームはいずれプレイしてみようと思う。

 

自分が見ていたのはPS4版だったのだが、世間的にはより上位の

PC版、或いはPS5版かシリーズX版を望む声が大きいのだろうが、

自分にはPS4版も十分に美しく感じた。

 

恐らくPS3版があったとしたら・・・いやPS2版であったとしても

同じように感じただろう。

 

自分の考える「世界の美しさ」や「実在感」はグラフィックスの

キメの細かさなどでは無いからだ。

 

そう言った物の多くは人物や或いは背景の『演技』から生み出される。

 

演技が本物ならばローポリでも書き割りの一枚絵でも、

その世界に満ちる空気中の粒子の一粒一粒から肌で感じることが出来る。

勿論個人差があるので「何も感じない」と言う方も居る事だろう。

 

映画と小説の差の様なものだ。

映像の美しさ・きめ細かさを「リアリティ」と誤認していたとしても、

それは作り手がそう感じさせるように仕組んだイリュージョンなのだから

当然だ。要は「どう楽しむか」の姿勢の差なのだ。

 

積極的に空想世界を思い描いていける人にとっては情報過多は反って

邪魔となる場合がある。その逆であれば情報はとにかく多い方が良い。

 

しかしそれは本当に「リアリティ」を求めてのものなのだろうか?

自分は思う。ゲームを遊ぶ人達の多くはリアリティなど求めていないと。

 

例えば銃を撃つゲームならば引き金の重さと発砲時の衝撃ときな臭さと、

命中時の悲鳴と血と臓物の臭いと倒れこむ衝撃と苦痛に歪む顔が欠かせない。

刀で切るゲームでも人をぶん殴るゲームでもそれは変わらない。

 

しかしその様なリアリティは、日本のゲームでは敬遠されている。

(勿論販売戦略におけるレーティング設定の問題もあるだろう)

つまり多くの人の望むリアリティとは『嘘』なのだ。

 

嘘に上手に騙される為には、それが嘘であると気付かないほど、

演出的にリアル且つ美しい映像が必要だと言う事だろうか?

 

自分は別にそんなものは望んでいないので、映像のきめ細かさには

こだわりは無い。むしろ演技こそを迫真のものにキメていて欲しい。

 

そう言う意味でもサイバーパンク2077の世界は魅力的に見えた。

 

 

※追記:PS4版のサイバーパンクがストアから削除されたとのこと。

自分はアーケードやパソコンのゲームとコンシューマーのゲームに

大きな差があった頃からゲームを見てきているので、オリジナル版と

移植版とで内容に違いがあっても気にならない。

 

ただそれはソフトウェアとして完成されていればの話で、まともに

プレイする事も難しいような状況では厳しい評価をされてしまう事は

仕方の無いことだと思う。

 

でも、キメの細かさ、物量・密度の低さが機種によって違う事を

低評価の理由にするのは的が外れていると思う。

 

AC版の源平倒魔伝を期待して買ったFC版の内容が全く異なる事に

腹を立てるのは仕方が無い。

 

高いお金を払って購入した商品に自身が期待し、求めていた体験が

含まれていなかったならば不満が出るのも当然だ。

しかしAC版の移植と勘違いしてFC版を購入したユーザーは恐らく

少ないはず。

 

サイバーパンクも次世代を想定したスペックを要求するゲームだし

現行機でのプレイは何かしら犠牲にしているものがあるのも当然。

更に言えばPS4版もXboxONE版も無料でPS5版やシリーズX版に

アップグレード出来る事は皆知っているはず。

 

不具合が頻出して快適にプレイ出来ないこの状況は直ぐにでも

解決されるべきだが、PS4やXboxONEで「出してはいけないゲーム」

ではない(別次元のゲーム体験ではない)とだけは釘を刺しておきたい。