カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

悪戯が楽しいのは子供の特権

若者がイタズラ動画をSNS投稿して炎上している・・・と言う、

最早何度聞いたかも判らないほど定期的に流れてくる話。

 

その度に「馬鹿じゃないか」「いい加減にしろよ」などと

周囲の人間とやいのやいのやる訳なのだが、まあこう言う事が

繰り返されるのも無理もないかなとも思ったりする。

 

自分が子供の頃は幼児用の足こぎカートで坂道を下りそのまま

どぶ川に突っ込んだり、雲梯の上を小走りで渡り踏み外して

股間を痛打したり、掴まっている子供が水平になるほど回旋塔を

高速で回転させ勢いあまってそのまま吹っ飛んだり・・・

 

そう言う事が日常だった。

一昔流行ったユーチューバーの悪ふざけみたいな事は僕らは

小学生の時に体験していて、「イタズラなんて子供のやる事だ」

と誰もが知っていたのだ。

 

勿論皆が皆、そんな馬鹿な経験を積み重ねてきたわけでは無い。

 

しかし、今の若い人たちは危ない事も汚い事も子供の内に殆ど

体験していないのではないか?

 

ファミコンを買ってもらえなかった子供が大人になって中古の

ファミコンソフトを買い漁ったり、必死の思いで手に入れた

ガンプラを知らぬ間に大掃除の時に捨てられた子供が大人になって

ガンプラを作りまくってたり・・・そう言うのと同じように、

 

子供の頃に馬鹿みたいな遊びを体験していない若者にとっては

子供じみたイタズラもやってみたくて仕方のない体験の一つに

なっているのかもしれない。

 

回転寿司の醤油ボトルを舐め回したり、車の屋根に乗って料金所を

抜けたり、そんな子供しかやりたがらないようなイタズラが楽しくて

仕方が無いのは「我々にとっては当たり前の子供時代が無かった」

若者達の大人社会に対する反逆なのではないかとも思えてしまう。

 

もちろん多くの賢い若者達はそんな事はしない。

実体験が無くても想像で補える部分も幾らかはある筈だからだ。

 

様々な悪い要因が連鎖的にゴッツンコした時、問題は起きる。

正常な判断力を失いリスクを忘れ楽な道を探すようになった者が

詐欺グループや強盗団にも加担してしまうのだろう。

 

彼らは犯罪は犯しているが人生を楽しんでいると思っている。

つまり自分たちは勝ち組だと思い込んでいる。

 

一つ一つのきっかけは案外小さな事の積み重ねに過ぎないのかもしれぬ。

 

人生楽しんだ者の勝ち・・・なんてのはまあ、おおよそ嘘だ。

人生が辛くて苦しいのは普通の事。

 

そんな日々の中から楽しみを見つけ汲み上げろ、それこそが

「幸せ」なんだよと先人達は言い続けてきたのである。