日本のインディーシーンは主にコミケ中心に分布する『同人ゲーム』と
ツクラー系コミュニティから発信されている場合が多い『フリゲ』、
そして2ちゃんねるなどの掲示板で募った有志により作成される『自作ゲーム』
(固有名詞が存在しないので便宜上そう呼ぶ)により形成されてきた。
それぞれ異なる文化やコミュニティがあり同じジャンルのゲームであっても
生み出されるものは各々で趣が異なることが多い。
もちろん同人ゲームでありながらフリゲであったり、自作ゲームでありながら
コミケ頒布の同人ゲームであったり、それぞれが重なり合うケースも多いが
2次創作が多い同人ゲーム、見た目は拙いが個性あふれるフリゲ、
技術にばらつきはあるが時に突出した部分を持つ自作ゲーム・・・と、
曖昧な線引きはされるもののしっかりとした分類がなされることは殆どなかった。
それ故に「日本にはインディーゲームはない」などと長らく言われてきたわけだが
時代は移り日本にもインディーゲームの波がいよいよ来たと言う印象である。
そうなるとこれまでの同人ゲームやフリゲ、自作ゲームは否応なく
インディーゲームの潮流に組み込まれることとなり、自分の肌感覚では
一部この流れに反発する人たちもいるように感じる。
もちろん、これらが全て『インディーゲーム』の舞台に上がってくる必要はない。
同人ゲーム(コミケ)文化はそこに集う人たちにより大事にされていけば良いし、
フリゲもこれまで同様自分達と同じツクラー同士のゲーム交換の場であって良いし、
自作ゲームも趣味人同士の情熱をぶつけ合った結果頓挫して解散したとしても良い。
(ただし2ちゃんねるでの呼びかけで作られたゲームは最近ではあまり聞かなくなった)
インディーの場に上がると言うことは企業プロダクトではないけれど
正規の製品であると言うこと、つまりプロと同じ土俵に上がると言うこと。
そのことを常に肝に銘じておかねばならない。
小遣い稼ぎのつもりで質の低い製品を持ち出したり、ストアページが雑であったりすれば
手痛いしっぺ返しを食らうことになるだろう。
インディーに行くということは華やかな場で注目され、ビッグチャンスにも
めぐり合うかもしれないと同時に責任も大きくなる。何しろ相手は世界だ。
いい加減な対応をすれば取り返しの付かないことにもなるだろう。
追うのは夢ではない。巨大な現実を背負うのだと言うことを覚えておいてほしい。
・・・自分達もいずれそこに行くのだから先ずは自分たちが心せねばなるまい。
さて、これまでフリゲとして多数のユーザーに親しまれてきた『リボルギア2』の
びっくりソフトウェアが遂にインディーの舞台に上がり、steamにて新作シューティング
『グレイズカウンター』をリリースしている。
界隈でも同じようにゲームのsteam配信を目標としているディベロッパーは
多数あり、これから凌ぎあいも激しくなっていくだろう。
本当に嬉しい。
自分達も含め、このような中から世界的ヒットとなるようなタイトルが生まれ、
日本のインディーゲームが世界の市場を席巻する時代を心待ちにしている。
さて、我々レガシスウェアの目新しさのない新作『ガン・コモン』はと言うと
まだまだ完成は先のまた先です。
現在はこれまでと変らず背景の作成と未実装だった細かな仕様を一つずつ
付け加え、とにかく「稼動できる状態」にまでいち早く持っていくことを目指し
鋭意製作中。
証拠として進捗動画も一応貼っておきます。
2面の仮背景(あくまでも仮のもの)がなんとなく出来てきたのでもう少ししたら
3面に取り組む流れ、その勢いのまま全ステージ分の仮背景を用意出来たら良いかな。
若者は旅立つ。若くはない者も進み行く。
旅立つ者を見送り、自分も旅の支度を整える。
留まる者も居るだろう。出来れば手を振って送り出してくれ。
君たちの思いも背負って行くから。