カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

アンカル(メビウス)と骸骨剣士


昨年末に発売になった、『特撮リボルテック骸骨剣士』と
『アンカル完訳版』を購入。


アンカルは発売後に注文したので届いたのは今日です。
思った以上に分厚いくて重い!!(それでも原書よりは小さめ)



中はこんな感じ。
巨匠メビウスの作品が完全な形で日本語化されるのは初めてのことです。
絵も勿論素晴らしいのですが、物語もこれまた独創的で非常に面白い。


・・・メビウスが日本の漫画やアニメに与えた影響は、正直判定不能
それほどまでに現代の日本のコミックは特殊な存在になってしまっている。


むしろアメリカンコミックスメビウス以降のBD作品に与えた影響の方が
極大なんじゃないだろうか?私はそこまで詳しくは無いから断言は出来ないけど。


現代の日本の漫画を読んで育った今の若い人たち
この作品をどんな風に捉えるのか、大変興味深いです。


骸骨剣士は映画『アルゴ探検隊の大冒険』に多数登場する怪物の一つ。
映画は巨匠レイ・ハリーハウゼンによる特撮が素晴らしい傑作ですが、
作品を象徴するとも言える骸骨剣士がまさかのアクションフィギュア化!!
(過去にもフィギュアは販売されていますが全身稼動するタイプは初)


リボルテックは初購入だったので正直どんなもんかな〜と思ってましたが、
意外と間接がゆるく、フィギュア自体も極端に華奢(骸骨だからね)な事もあって
ポーズを付けるのは意外と難しいです。


それでも自立するんだから凄いね。
フィギュアの出来も大したもんだけど驚愕すべきはやはり、
「人体の構造」なんではないかと。


この商品には骸骨剣士のフィギュアと台座がセットになっています。
台座に付いている生まれかけの骸骨のパーツにもリボが入っているので
予備としても使えます。台座含め、造形は完璧。素晴らしいです。


ただ、交換用のパーツが意外と融通が利かない。
付属の盾(2種類)を持たせる専用の交換用の腕に、
盾が上手くはまらなくってボロボロ落ちる・・・個体差はあると思うけど。


グーになっている交換用の手に付属の剣を持たせようとしたら
剣の柄の突端よりも手の穴の方が径が小さいのでそのままでは握らせられない。
・・・これも個体差あるかもだけど、熱湯に浸して柔らかくするか、
ナイフで癒着している骸骨の親指を切り離すかしないとかなり無理。


そもそも骸骨だから華奢なんで力を入れたら「ポキッ」と折れそうだし、
アクションフィギュアとは言いつつも、乱暴には扱えないですね。
子供には正直触らせられません・・・(私には子供いませんが)。


これでストップモーションアニメを撮影する事も不可能では無いけれど、
その場合は最低でも骸骨剣士、1ダースは必要なんじゃないかと!!
(発売前には15体セットで予約販売してたお店もありましたが)


映画には全部で7体の骸骨剣士が登場するので、7体集めるのが
真の通だとも言えますが、盾が2種類しかないので拘りをお持ちの方は
自作するしかないですね(私は1体で十分満足してます)。



アンカルは30年前、アルゴ探検隊は何と50年前の作品。
どちらも未だ色褪せていないと言うのが凄い。


21世紀に作られる・作られた作品に
30年後、50年後にもまで愛され、語られるような作品が
果たして幾つ出るだろうか・・・と思うと、熱量の多かった時代が
羨ましくもあります。


日本語版が貴重だったメビウスの作品は今回初めて読みましたが
大変刺激を受けましたし、レイ・ハリーハウゼンの携わった映画は
子供の頃から大好きで、ある意味では私の原点とも言えます。


今の時代に突如現われたこれら名作・傑作達に触れ刺激を受けた
若い世代がどんな物を作ってくれるのかに期待しちゃいます。
その前に若い世代にも負けないような作品を私も作らなきゃなぁ・・・。
(その為には今以上に勉強と努力が必要だね☆)