カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

生活の知恵、エモい旗。

先日、「フリーゲームを作れなくなった」と言う言葉を聞いた。

そこでは作品がyoutubeでの実況に使われることがあっても

自分にはまるで利益配分がなされない為、露出すればするほど

反ってモチベーションは低下してしまう・・・と言う、作者の

本音が吐露されていた。

 

まあ当たり前の話ではある。

実況プレイはその『ゲーム』の画面や攻略を見たいのではなくて、

『ゲームをプレイする配信者』と時間を共有したいという思いから

そこに集うのであるから、そこで扱われている「題材」などには

一抹の関心も無い。

 

「あ、スパチャありがとうございます」・・・でお馴染みの、

スーパーチャットなどはそのいい例だ。

 

配信者に対する応援の意として贈られる寄付金は配信者に対する

愛情が形を変えたものでもある。

 

配信はアーカイブとして過去のものを見返す事もできるが、

基本的にはリアルタイムで楽しむものなので再生数だけ見れば

企画物の動画と比べ実勢は劣る筈。それを補うのがスパチャだろう。

 

youtuberは動画投稿や配信などで収益を得る。そこに問題は無い。

配信者はネタ元に対し収益の何割かを還元すべきだとも思わない。

 

だがしかし、仁義は通すべきだ。もしその人を街角で見かけたならば、

一杯奢るくらいの器量はあって然るべきではないか?

 

人は利用し、利用され、互いに関係しあう事により適度に弾力を持つ

コミュニティを形成していく。そこにおいては信頼関係も重要だ。

 

しかして今は「利用したもん勝ち」の様な一方的な勝利宣言の元、

人々の関心を誘導しそれを以って既成事実とするようなエモい手法が

まるで生活の知恵のようにインフルエンサー達によって散布されている。

 

そう言うの不健康自慢なんじゃないか?

 

など思う。今の世の常々。