カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

レトロゲーム復活は単なるブームに過ぎないのか?

12月18日、ゲームセンターミカドにより予告されていたYoutube配信にて、

セガトイズ販売のアストロシティミニに関する新プロジェクトとして

アストロシティミニ Vが発表された。


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個人的には・・・ミニハードはもうこりごりだぁ・・・と言う心情なのだが

今回は縦画面専用でほぼほぼシューティングゲームのみ収録の異端ハードで

おしなべて、東亜プランミニでもあると言う事で・・・予約はした。

 

笑顔は無い。

 

あのゲームやこのゲームが初移植・・・と言うのには響くものはある。

ただなぁ・・・まあアストロVは収録内容の特殊性から、

単に昔を懐かしんでゲームセンターのゲームが好きな人が買う様な

商品では無いので「剛の者」特化と言う意味で正しいのかもしれない。

 

バトライダーに1万円、バトルバクレイドに1万円でおよそ2万円

・・・みたいな皮算用の出来る人だけが買えばいいと言うことなのだ。

 

昨今レトロゲームの復刻が相次いでいる・・・様な気がする。

幻のメガドライブ版MAD STALKERのリブート版やグレイランサー再販、

時計仕掛けのアクワリオ、つい最近アナウンスがあったガイアレス再販、

任天堂スイッチでは有料オンラインサービス加入者向けにメガドライブ

N64のゲームが配信開始になった・・・などなど。

 

単にオールドファンを喜ばせようと粋な計らいをしてくれた・・・

みたいな話ではなく、商売として成立するからやりだしたに過ぎない。

 

悪いことでは無いのだけどこうなると鉱脈探しに躍起になる人達も現れて

レトロゲームの権利の奪い合いになるのではないかと言う気もしてくる。

M2さんみたいな所には逆風になる可能性もあるのではないか?

 

自分はなるべく新しいIPを応援したいのでそう言った伝説級のゲームの

復刻はゲームマニアとして嬉しい気持ちもある一方、同時に複雑な感情も。

 

MD版MAD STALKERやアクワリオなど、未発売ゲームのリブート作には

新作の側面もあるので応援しているのですが。

 

個人的に「あっ」と思ったのは欧州MEGA DRIVE/SEGA GENESIS版の

JIM POWERが知らない内に完成版がリリースされていたと言うこと。


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PCエンジン版とSNES版は発売され、GENESIS版もゲーム自体は

おおよそ完成していたのだが諸事情により発売中止となっている。


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流出したベータ版の映像があるので比べてみると判るがそちらには

メインBGMが1曲しか入っていない。完全版は一部のコアなファンから

長く望まれていたものだったのだ。

 

常識的には「叶わぬ夢」の筈だったがKickstaterプロジェクトにより、

この未完成の未発売ゲームはリリースされるに至ったのだ。

(ちなみに発売されたスーパーファミコン版とは一部内容が異なる)

 

しかし・・・だ。

 

数年前からじわじわとブームになって来たレトロゲーム復活、

素直に喜べない、なにか片隅に引っかかるものがある。

 

以前と比べ、大手メーカーから発売されるゲームの本数は

減っている気がする(インディータイトルは爆増しているが)。

 

完全新作となると更に少ない。

 

コロナの事もあり、来年以降のゲーム産業の動向は予測が付かない。

そう言う中でレトロゲームは少ない投資で確実に客を取れる

コンテンツへとその立ち位置を変えつつあるのかもしれない・・・。