カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

何でも出来るゲーム

いつかポリゴンを扱えるようなになったら作りたいゲームがあった。

それが「何でも出来るゲーム」。

 

プレイステーションセガサターンが発売された当時、CDのゲーム機に

抵抗のあった自分は一先ずスルーしていて、ポリゴン時代に乗り遅れ、

2Dのゲームしか知らぬまま(スタークルーザーとかは一先ず置いといて)

自分はもう二度とゲーム機は買わないだろうと思っていたのだが・・・

 

 

ふとしたきっかけでニンテンドー64を購入する事となり、話題作だし

せっかくだからやってみるかと何の期待もなく店頭で手にしたのが

ゼルダの伝説 時のオカリナ』であった。

 

このゲームに出会ってなかったら、再びゲームに魅了される事は

無かっただろう。ゲームをプレイしていて、あんなにも没入感を

感じたのはそれが初めてだった。

 

「もし自分がこんな3Dのゲームを作るとしたら・・・」

 

かつて、授業中のノートにゲームのマップやキャラクターを

落書きしながらゲームを作っている気分に浸っていた頃の自分を

思い出す。

 

あの頃はパソコンも持っていなくて、それどころかプログラムの

知識もなく、数学も苦手でゲームを作る事など夢のまた夢だったが、

ま・・・夢見るのは自由だ。

 

時のオカリナメタルギアソリッドなど、ポリゴンのゲームを知り、

大人になってから作ってみたいと夢見たのは何でも出来るゲーム。

 

プレイヤーはテロリストの支配する孤島に単身潜入し、捕虜救出と

テロリストの壊滅を目指す・・・と言うもの。

 

時にメタルギアの様に隠れ、ゼルダの様に仕掛けを解き、戦闘し、

素材を拾い集めて橋を架けたり梯子を作ったり、敵の車両やヘリを

奪って操縦したり、金を握らせて交渉したり・・・そう言う

思いつく限りの事が出来るゲームを脳裏に思い描いていたのだが、

今はそう言う思いは消えてしまった。

 

ティアキンがモロそれじゃん・・・と言う気持ちにさせられたからだ。

勿論ティアキンやブレワイ以前にGTAなどでそう言ったものは実現されて

いたが、複雑な操作やゲームシステムの理解が不用で誰でも直ぐに

遊べる・・・と言ったようなものは殆ど無くて、いつか機会があれば

何でも出来るゲームを作ってみたかったが、熱は冷めてしまった。

 

2Dのゲームならばアイデアは幾らでも出るが、敢えて3Dでなければ

実現出来ないようなものは残念ながら全然思い付かない。

 

昨今のゲームって『何を題材にしたか』が唯一注目を集めてるだけな

気がする。3Dになった事で「新たにこんな事が出来るようになった」

と言うような驚きも今は感じられない。

 

映像のリッチさとその時代の空気を上手く掴んだ「題材」で話題を

かっさらう商売・・・それがゲームだと言われて、自分は納得しない。

 

そう言う意味ではティアキンは本当に凄いゲームだった。

これを見てまだポリゴンで「何でも出来るゲーム」が作りたいなんて、

おいそれとは言えないよ・・・。

 

自分はこれからも2Dのゲームを作り続けると思う。

でも、「3Dでなければ実現出来ないアイデア」が思い浮かべば、

きっとまたノートに落書きしてしまうのだろうな・・・。