カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

ローグライクはローグなのか?

ローグライクはローグなのか・・・?

特に大事な事でもないのだが一応、二度書いてみた。

 

ローグとは1980年ごろにカリフォルニア大学の学生が作成した、

自動生成型のダンジョンクローラーゲームだが、その特徴は

フィールドが自動で設定されるだけでなく、道具や指輪などの装備も

毎回効果が判らない未鑑定状態で配置され、更にはキャラクターが

死亡するとそれまでに手に入れたアイテムや成長も全て失うと言う

なかなかに厳しいもの。

 

しかしそのゲームプレイの中毒性の高さから数多くのプレイヤーに

支持され、現在でもその派生系を含む多くのローグタイプのゲームが

愛好されている。

 

先日発売されたボイドテラリウムと言うゲームがあり、そのゲームは

メーカー説明文によれば「ローグライクRPG」と呼称されている。

 

そのボイドテラリウムだが、ユーザーからの評価は芳しくなく、

レビューはおおよそ荒れているのだが・・・共感を集めたレビューに

ダッシュがないからローグライクじゃない」的な事が書かれていた。

 

あくまで「的な事」なのでそのレビューにその様な文言はない。

 

ただ「ローグライク風来のシレン」と捉えているようだったので

そこに関してはちょっとどうなのだろうかと思い、筆を取った次第。

いや・・・筆は取っていないが。

 

ローグライクにも定義がある。しかしその定義は不変だろうか?

現在『ローグライク』と呼ばれているジャンルは大まかに言って

プロシージャル構造のもの全般を指しているように思う。

 

古いタイトルならばティル・ナ・ノーグやルナティックドーン

ローグライクだ。

近年のものだとタングルディープやスパークライトなどもある。

 

ただし、その様なプロシージャルなゲームが全て「ローグライク

を謳っているわけではない。最近ではローグ型の進行をしないゲームは

「ローグライト」と自ら区別し、名乗る場合も多い。

 

だがしかし「ローグライク」とは風来のシレン・・・いわゆる

不思議のダンジョン』スタイルのゲーム"のみ"を指す言葉なのだろうか?

 

ローグライクとはそのまま「ローグ的」という様な言い方だと思う。

では不思議のダンジョンは「ローグ的」なのかと言うと・・・自分は

これはローグ的ではなく、「ローグ」だと考えている。

 

不思議のダンジョンは単にローグっぽいのではなく、確実にローグを

内包している。つまりローグの拡張ゲームと言う考え方が正しい。

 

だから風来のシレンローグライクなのではなく、「ローグ・クローン」

或いは「ローグ・アップデート」と呼ばれるべきだ。

 

ローグライクは既にローグと言う型からあふれ出していると思う。

プロシージャルな構造を持つものを人は「ローグライク」と呼び、

単に簡単なランダム構造を取り入れているだけならば「ローグライト」。

 

これが今時の分類なのではないかと思う。

だからボイドテラリウムはローグライクと名乗ってもそれは誤りではない。

 

・・・まあ自分はボイドテラリウムをプレイしていないので判らないが、

レガシスウェアでもローグライク(ローグライト)なゲームを何本か

手がけているので「縦シューティングだからローグライクじゃない」など

思われているのだとしたらちょっと癪だなと思ったので、なんやらの

片手間で書いてみた。

 

ローグライクはローグなのか?

その答えに関しては前述したとおり「現在は違う」。

 

ローグ型はローグ。

ローグ的ならばローグライク

ローグ風味?それはローグライトで良くない?

 

とまあそんな感じ。