カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

オー・ワールドの製作中の話など

3分ゲーコンテストの結果が出ていた。

発表は12月の第5週との事だったので思ったよりも早い。

 

参加者及び投票数の少なさから集計が終わるのも早かったのだろうか?

結果は思った以上に伸びなかったなと言う印象。

 

その辺は仕方がないと思う。

「感情的な反発」と言うものは理屈を跨ぎ超えるものだ。

10年くらい続けていけば3位くらいには何時の日か入れるだろう。

 

オー・ワールドはいくつかの案と実際に没にしたプロトタイプの後に

即興で作られたものだ。

 

ゲームのエンジンとも言える部分は以前『プラットフォーマー試作』

としてこのブログでも紹介したものをそのまま流用している。

f:id:legasysware:20201222173130j:plain

f:id:legasysware:20201222173158j:plain

このプラットフォーマー試作は「平成しばき合戦ガンポポ」と言う、

ミニゲームとして当初は平成最後の年に公開される予定だった。

実際は・・・そうはならなかったが。

 

そのままお蔵入りにするのも勿体無いので新作『忍者むん』として

再生する予定であった。だったらこの機会にまだ実装していなかった

処理をついでで作っておけば後で都合が良いだろう、と言う事で

このエンジン・・・自分は「しばきエンジン」と呼ぶこの試作物を

流用しゲームを作ることにした。

 

それがオー・ワールドのひとつ前の状態『ライスクライマー』である。

イスクライマーは茶碗に天盛りにされたライスを小人が昇っていく

・・・と言うような内容のゲームで、ゲーム自体はほぼそのまんま

アイスクライマーであった。その名残はオー・ワールドにもある。

(足場を作り、それを投げて進むと言った独自のアクションがあった)

 

しかしライスクライマーはゲーム的に複雑さがあって残りの日数では

どうも完成させられそうに無い。そこで敵や壊せる足場などを除いて

ジャンプ中心のミニゲームを考えた。それがオー・ワールドである。

(そしてこんな事を偉そうに書くので嫌われるのである)

 

オー・ワールドは当初はステージ内容は固定でアスレチック要素が

強いものを考えていたのだが、3分以内で昇りきれる高さの限界を

確認する為に、試しにすり抜け床のみを何段も配置してみたところ、

「ただタイミングよくジャンプボタンを連打するだけで意外と楽しい」

と言う気付きを得た。

 

今時のモダンなプラットフォーマーアクションの多くは2段ジャンプや

空中ダッシュなど、ショットやパンチ・キックなどの攻撃とは別の

アクション要素を付加したものが多い。はっきり言って蛇足だ。

肉よりも味噌や醤油やマヨネーズの配分が多いのだ。

 

今回は3分程度のミニゲームと言う事で、自分はシンプルに「肉」を

軽く振った塩で提供する事にした(スーパーで買える安い肉だが)。

 

シンプルなゲームにするとして「3分」と言う縛りはどう表現するか?

例えば10秒で終わるゲームは「3分ゲー」として相応しいだろうか?

このコンテストには3分と言うテーマがある以上、なんとしても

3分である意味づけは入れたい。クリア時間は腕前によって異なる。

なので・・・自分は3分きっかりのBGMで表現する事にした。

自分的なこだわりの「蛇足」だ。

 

シンプルなゲームに徹する為に(工期も短いので)その他の蛇足は

見送る事にした。崩れ落ちる壁や浸水と共に上って来る漂流物、

ストーリー性を感じさせる演出は構想時のアイデアとしてあったが

3分ゲーコンテストでは豪華で本格的なゲームが求められる訳では

ないので、このくらいの物量で十分だったと思う。

 

まだver1.0がリリースされていないのでこのプロジェクトは完了して

いないのだが、開発者としては十分満足のいく挑戦だった。

 

しかしユーザーは満足しないのだろうと思う。そこは仕方がない。

自分の実力が足らないのであれば仕方がない。また精進あるのみ。

 

さて、この記事はそろそろ終わるが・・・

 

オー・ワールドの感想、ありがたく読ませて頂きました。

タイトル画面の注意文に対して触れられた方がいましたが、

あの注意文はクレーム対策で付けたものです。

ですので、実際に災害の被害に遭われた方に対する配慮は

欠いていたかもしれません。

もしそう言ったことで不快に感じた方が居られたのであれば、

申し訳ありませんでした。

 

オー・ワールドが震災ありきのゲームではないと言う事だけは

伝えたいです。