カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

何でもかんでも自身の身に置き換え過ぎているのではないか?

ふと聞こえてきた話。

日曜日のサザエさん、自分は見ていなかったのだが時期的な事もあり

一家がGWどこに出かけようかと相談する話であったらしい。

 

それを日本全国、皆が新型コロナで大変な思いをしている時に

「不謹慎」だと言うのである。

 

先ず・・・アニメは制作に時間がかかるので絵やシナリオは

現在の情勢を見て用意したものではない。

 

恐らく今回の回が制作された時期には既にコロナの感染が

拡大し始めていたのではないかと思う。

 

ただ、思い出して欲しいのは花見の時期に皆さんがどうしていたか?

・・・と言うことだ。

 

政府はそうとは口に出しはしなかったが、5月には収束の目処が

立っているのではないかと言うような仄めかしを続けてきた。

 

だからこそドラマやバラエティ番組も平時と同じく収録が続けられ、

危機感は何処か薄らぎ始めていたのだと思う。

その空気が変わったのは緊急事態宣言が出されてからだ。

 

恐らくサザエさんも現在は止まっていて時期に話数が尽きるだろう。

差し替えられるようなストックは多分無い。

 

他の番組は収録分をあるだけ、とりあえず放送しているのは問題にせず

サザエさんだけを目の敵にしているのには違和感を感じる。

 

それにサザエさんは2020年のお話では無い。

現在を描いた物語では無いのだからコロナなど何の関係もないのだ。

 

もしテレビの中で幸せそうにしているサザエさん一家を見て妬みを感じ

憎しみを抱いたのであれば、その心の動きの方が遥かに危険ではないか?

 

何でもかんでも自身の身に置き換え過ぎているのではないか?

 

テレビなんて所詮作り物の世界に過ぎない。現実ではないのだ。

現実では無い世界に住む者すら、脅威に怯えさせようと言うのか?

 

現実は一つだ。

それが良い方向に向かおうとも、悪い方向に向かおうとも、

「解釈の違い」でかき乱されはしない。

 

覆水は盆に返らないし「奇跡」なんて起きはしない。

良い方向に進めたいのであればその様に努力するしかないのである。

 

他者や物語の中の人物に自分を投影したり思いを寄せたりすることは

誰しにもあるだろう。

 

だが、当たり前だがそれは自分自身ではない。

物語の中の人物にも人格があり、一人一人が別の人間である筈。

 

今は自分の身を大事にし、自分の命を守るべき。

 

自身を投影した他者に自身の叶わぬ幸せの残像を見つけ出すのを止めよ。

 

己は一人。

世の全ての人はみな己。

 

他者に掴み掛からない事が己を救い、また結果的に他者をも救う。