カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

アーケードゲーム・タイポグラフィ ビットマップ書体の世界

以前から気になっていて、twitterでもちょっと話題になっていた

アーケードゲームタイポグラフィ ビットマップ書体の世界』の

英語版の原書の方、

 

『Arcade Game Typography: The Art of Pixel Type』をついに入手。

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『Arcade Game Typography: The Art of Pixel Type』

日本語版でも良かったのだけど直ぐに読みたかった(見たかった)ので、

英語版の方を購入。日本語版は現時点ではまだ発売していない。

(2020年1月9日発売予定)

 

この本はアーケードゲームで使用されているフォント(8×8ピクセル)を

「ずらっと並べただけ」と言う、世間一般の方からすれば意味が分らない、

とても難解な書籍。

 

 

そもそもだが自分はタイポグラフィ(デザインされた文字)が大好きで

自分のゲームでも毎回フォントは新規でデザインしている。

 

キャラや背景がキレイでもフォントがカッコ悪いとゲームセンターでは

見栄えがしない・・・と言うのは言い過ぎだが、スコアボードや開始時の

メッセージ、ネーム入れなどフォントはアーケードゲームの影の主役とも

言えなくはない。

 

分類は実在のフォントに準拠していてフォント好きにはたまらない。

 

君がアーケードゲーム好きだったとしても、この本の内容に満足するとは

思えない。それほどごくごく一部の人間にのみ響く様な難解な本なので、

ごくごく一部の側にいる方にだけ、力強くおススメしたい。

 

ちなみに・・・自作のゲームでフォント選びの参考にしたいので

買ってみようかな・・・など、言う方にはおススメしかねる。

 

フォントは自分でデザインしてナンボ。

そう言う方の方が向いている本なので。

 

 

2020年もよろしくお願いします

2020年。いよいよ新たな『年』がスタートしました。

今年はオリンピックイヤー。いよいよ東京にやってきます。

元号も令和に替わり、ワクワクするような出来事がたくさん!!

 

レガシスウェアも皆様に楽しいビデオゲーム体験をしていただく為に

より一層、遊びの探求に励んでまいりたいと思います。

 

愛溢れるレガシスウェアを今年もよろしくお願いします。

 

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2020年の手書きイラスト

尚、のん気なカベジマが喪中の為、

新年の挨拶はご遠慮させていただきました。

飛べ!アタックアニマル学園!!

スターストームの作者の方がtwitterでセーラー服の女子高生が

空を飛んでビーム弾を撃ちまくる3Dもののプロトタイプの動画を

上げていて、言わずもがなアレだった。

 

オタックオニマル学園・・・じゃなくてアタックアニマル学園の方。

アタックアニマル学園とは87年にポニーキャニオンから発売された

ファミコンソフトで所謂スペースハリアータイプの3Dシューティング。

 

主人公はセーラー服を着た超能力少女(恐らく)で自由自在に

空を飛ぶ事ができる。

 

何処かで人間が空を飛ぶシューティングはエスプレイドが最初だとか

聞いたが・・・更にその前に東方シリーズ一作目があったとしても、

美少女が直接空を飛んで戦うシューティングの元祖はこの作品(恐らく)。

 

そもそも元ネタであるスペースハリアーからして、人間がジェットパックも

無しで空を飛ぶなど、かっ飛んだ設定となっているのだが流石はSEGA

そしてAM2研。

 

話をアタックアニマル学園に戻すと、そもそもだがアニマル学園とは

何ぞやと言う疑問が湧き上がって来る。

 

主人公は人間で女子高生、通っているのがアニマル学園だとするならば

何故アニマル達の通うアニマル達の学校にアニマルでない人間が通うのか?

元々は普通の女子高だったものがアニマル軍団に襲われ支配下に下ったか、

それともアニマル達の世界に転生してしまった女子高生が人間と言う名の

アニマルとして共に3年間の学生生活を送っているというストーリーなのか、

はたまた・・・人間の学校の授業レベルに付いて行けず、真に遺憾ながら

アニマルクラスに編入されざるを得なかったのか、など・・・色々と想像を

巡らせてしまうのだが、

 

Wikipediaによれば、対立しているアニマル学園の奴らに拉致られた親友を

奪い返すためにスケ番(スケパンではない)ノッコがカチコミに行くという

ストーリーであると言う。

 

とりあえず主人公が動物と一緒くたにされる非人道的世界観でなくて

良かったが、こちらの予想もあながちではない辺り、アニマル学園侮れない。

 

ファミコンのゲームなのでグラフィックはそれなりと言うレベルだが

初期のファミコンソフトとしては技術力が高くスクロールも滑らかで

処理は高速、主人公の女子高生「ノッコ」のドット絵も良く出来ており、

ステージによっては衣装まで変わる凝りっぷり。

 

自分は友人の家でプレイさせて貰った程度でこのゲームに関する知識は

殆どない(もしかしたら後に購入したかもしれないが忘れてしまった)が

その家でファミコンを遊ばせて貰う時のカセットのローテーションには

必ずこのゲームがあったくらい、仲間内では人気のあったゲームだ。

 

スペースハリアーと言う偉大なゲームの衣を借りてのアタックアニマル学園

ではあるが、その独特のビジュアルや世界観などはオタク的セオリーを

先取りしている(とは言え当時のアニメブームの片隅に既に美少女ものは

存在していてこのゲームが先駆けなどでは無かった事は補足しておきたい)

と言える。

 

自分はアニメマニアでもなければアタックアニマル学園ファンでもないが

手の届かなかったコンシューマー版スペースハリアーの代替品として

一目置いていたこのゲーム、地上物が破壊出来ない事もあり、難易度は

やや高めで上級者向けの内容ではあるが・・・少なくともファミコン

歴史に名を残すには十分なタイトルだと思っている。

スマブラには加えて貰えないだろうけど・・・)

 

アタックアニマル学園、久々にその名を聞いてちょっと悪ふざけして

みたくなってしまった師走の深夜。年末恒例(?)のお笑い企画として

楽しんでいただけたならこれ幸い。

 

では皆さん良いお年を。

増える○○ちゃん

STEAMでゲームを買うためにコンビニでSTEAMプリペイドカードを

3000円分、レジ前でフックから外して店員に手渡し購入したのだが

帰宅後にウオレットに移そうとして取り出して目を疑った。

 

プリペイドカードが・・・手の上でスライドして2枚に増えたのだ。

一瞬体温が上がったような感覚があり、そして見なかったことにして

書棚に戻したのだが、やはり気持ちが落ち着かず再びコンビニに赴き

1枚は返却してきた。

 

一瞬3000円丸儲けだと、そう思ったが同時に「その3000円は誰が払うのか」

を考えて背筋に寒気が走った。

 

もしその3000円を懐にしまっていたら、その誰かの3000円を着服する事を

容認する事となる。

 

誰かの着服を容認すると言う事は仮に自分が誰かに着服されたとしても

文句は言えない。

 

それに、そう言った事を『成功体験』として脳に書き込んでしまえば

どこかで負い目となって内なる自分に心の支配を許す事になるだろう。

善悪の判断にも「ぶれ」をもたらすかもしれない。

 

ババ抜きのババにも似ている。

(この場合金銭的価値のあるものなので他者にババ=糞を押し付ける

のとはわけが違うけれど・・・)

 

正直に生きろ・・・と言うよりは「君子危うきに近寄らず」。

君子ですかと問われれば・・・正直に答えれば君子では無いけれど。

 

そんな感じ。ようやくSTEAM版のHellshinker買った。

旧同人版とは大分違う感じ。

 

極めるどころか入り口にすらよう立てんので入り口から覗き込んで

ちょいちょいと楽しむつもり。

 

今年もあと数日。皆さん良いお年を。

何も思わない

ダークナイトやアヴェンジャーズを見て育った今時の世代にとって

スターウォーズはどうと言うことのない作品らしい。

 

映像の迫力もシナリオも現代の作品よりも劣っているのだそうだ。

似たような話は漫画ドラゴンボールでもあった。

 

それに対して思う事は・・・まあそうでしょうねと言う程度。

若い人達が求めているのは「凄い映像」と「深いシナリオ」だ。

この場合の凄い映像とはCGの豪華さを指し、深いシナリオとは

主人公の内面描写の物量を指す(場合によっては背景設定の濃密さと

それらの整合性・・・まあ今回は捨ておく)。

 

詰まるところ「味付けの濃い食べ物が好き」と言う程度の話だし、

そして「SNS映えする様なインパクトの強い盛り付けが好き」

と言う程度の話だろう。

 

映画に限らずだが、時代によって大衆の求めるものは変わっていく。

かつて一世を風靡した作品が後の世代の人達に響かなかったとしても

特に何とも思うところはない。

 

茹でた芋は旨い。

だが若い人達は「味がしないから食えない、何か調味料をくれ」と言う。

 

或いは「こんな貧乏くさい物を食べてるところを見られたら恥ずかしい」

と思うのだろう。

 

まあ特に思うところは何もない。

 

社会間格差の広がる中で下側と思われたくはないのだろう。

それが「今時」であり、それを人々が望んできたのだろうから。

 

自分はリアルなものが好きだ。

飾り立てたアレンジメントよりも野に生える雑草の方が面白い。

即ち自分のような感覚のズレた人間には解らない事の方が多い。 

 

ズレておらず、日々リアリティが無くなっていく僕らの世界。

虚構であれば虚構であるほど喜ばれる。

 

それは現実世界があまりにも魅力に乏しく見えるから・・・

なのではないだろうか?

 

内面描写の凄み・・・では、ごく普通の人達の内面をリアルに

描いたとして、そこに凄みはないのだろうか?

 

映像の迫力・・・ごく普通の日常を撮影したものには何の迫力も

ないのだろうか?

 

それに・・・時には確認も必要だ。

物差しのゲージが歯抜けになって精度が落ちていやしないか?

 

 或いは・・・

時代ごとに求めるものは代わり評価軸も変わっていくのならば

違う時代のものは並べて優劣付けられないのではないか?

 

色々と思い、同時に色々と特に何も思わない。

 

だがしかし「何も思わない」と言う状態の事を思っている。

停止するな。その状態は面白くないぞ!!

しくじり先生 メガドライブ回

12月16日1時15分より放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!

今回はなんと、我らがセガ、神が作りしメガドライブの回であった。

 

地上波での放送の後にabemaTVでも期間限定で無料放送されている。

セガを贔屓にしていながらもまだ見ていない方はそちらで是非。

 

地上波での放送はカットの入った編集版で駆け足の為か若干おふざけの

過ぎる印象だったが、abemaでの完全版は細かいネタやフォローなども

挟みつつの落ち着いた印象(アクティベーターの実機プレイなど貴重な

映像も含み、マニア的視点からも楽しめる)。

 

自分はしくじり先生はあまり見ていないので進行なども馴染みが浅く、

オードリー若林のツッコミに多少イラつく場面もあったが内容は

往々にして納得のいくものであった。

(実はカズレーザーは個人的にあまり好きではないのだが今回の番組で

高感度が上がった・・・基本、芸が投げっぱの所があるんだよね)

 

とは言え『メガドラタワーありき』の内容で、

セガは周囲が見えておらずその結果強化パーツを増設しただけの

醜くてコスパも使い勝手も悪い継ぎ接ぎマシンを作ってしまった」

・・・とも取れるような構成には引っかかる部分もあった。

 

まあ、番組はセガ全面協力によるものなのでこの辺の構成も含め、

セガの意向に沿ったものなのだろう。

 

つまり『メガドラタワーありき』は「メガドラタワー買え」であり、

要は「メガドライブミニ絶賛発売中!話題のタワーもあります!!」

と言うPR番組なわけで、案外在庫が残っててその施策なのかもなど、

邪推してしまったり。

 

番組では第2弾としてドリームキャスト編も予告されていたので

メガドライブミニが更に沢山売れれば『ドリキャスミニ』の商品化も

夢ではないのかもしれない。

 

メガドライブを愛して止まない方は勿論、メガドライブの存在を

知りもしなかったような方々にも『メガドライブミニ』はおススメです。

 

今回は「しくじり先生メガドラ編に大満足でした」・・・と言う回。


カズレーザーがセガの「メガドライブ」を徹底解説!|しくじり先生|地上波・AbemaTVで放送中

週間少年ジャンプ

果たして自分と同じ年齢で毎週少年ジャンプを購入している人間は

少数派だろうか?

 

(あなたの年齢なんて知らないよ、何?誰?おじいさん?www)

 

恐らく購入層の半分以上は『少年』ではなく、ギリ『青年』の

範疇に有る人達で、そして中年以上の人達も結構多いと見ている。

 

読者の男女の割合も実は半々くらいなのでは無いだろうか?

 

(かつての聖闘士星矢キャプテン翼の一大ブームを思い起こせば

分るかもしれないが少年誌を読む女性と言うのは常に一定数存在する、

そしてオタク層は保守的で一度触れたコンテンツ類に対し常習性を持つ)

 

自分は漫画文化の研究用に未だに週間少年ジャンプを読んでいるのだが

続けるとしても正直ワンピースが終わるまで・・・と思っている。

 

 

今週から始まった漫画『アグラヴィティー ボーイズ』がネットで

話題に上がっている。

 

読んでみて面白いけれどこれはこの状態で完成してしまっているなと、

そう感じた。何と言うか、男子しか登場しない『ゆらぎ荘の幽奈さん

と言った印象の漫画に固定されていくのではないか?

 

今後、作者がどの様な展開を考えているのかは現状では判らないが

設定されている365日はあまり有効に活用されない気が凄くする。

(そもそもSFと言うかストーリー漫画ではないだろうし)

 

アニメが始まって人気が急上昇した『鬼滅の刃』、連載開始当初から

自分は好きで読み続けているのだが「今頃気付くなんて遅過ぎる」

と言うのが正直な感想。

 

ただ、鬼滅の刃も本誌では既にクライマックス感が漂っていて

このまま続くのか、それとも鬼武辻無惨を倒して決着が付くのか、

予断を許さない状況となっている。

 

ブリーチのように宿敵との決着が付いた後も新たな敵が登場して

続くかもしれないし暗殺教室のように綺麗に終わるかもしれないし

最近のジャンプではどちらもあり得るので何とも言えない。

 

看板である連載を簡単に手放すわけはないだろうけれど力のある

漫画家であるならば次の新しい作品を見たくなるのもそれも道理で、

最善の判断を下して欲しいところ。

 

 

それはそうと漫画文化を後進に残していく為にも読者アンケートの結果や

単行本の売り上げだけを気にしているようではいけないのではないか?

 

売れてなくても人気が伸びなくても『良い漫画作品』は打ち切らずに

1~2本は掲載し続けるような体制を作っても良いのではないか?

 

残念ながらあまり面白くならなかった作品はどんどん止めていいと思う。

でも「今の時代に合っていない」「読者層と食い違う」と言った理由で

漫画作品としては優れているかもしれないが商業的に魅力がないので

端から取り扱わないと言う判断では、漫画雑誌と言うもの自体がどんどん

つまらないものに変わってしまうのではないだろうか?

 

「どんなものが当たるか、やってみなければ分らない、どんどんやれ」

そういった考え方は良いと思うけれどその一方で「当たるか」に

目を向け過ぎなのではないかとも思う。

 

「当たらなかったけれど凄まじく良い作品だった」

そんな漫画も必要なのではないか?