カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

何も思わない

ダークナイトやアヴェンジャーズを見て育った今時の世代にとって

スターウォーズはどうと言うことのない作品らしい。

 

映像の迫力もシナリオも現代の作品よりも劣っているのだそうだ。

似たような話は漫画ドラゴンボールでもあった。

 

それに対して思う事は・・・まあそうでしょうねと言う程度。

若い人達が求めているのは「凄い映像」と「深いシナリオ」だ。

この場合の凄い映像とはCGの豪華さを指し、深いシナリオとは

主人公の内面描写の物量を指す(場合によっては背景設定の濃密さと

それらの整合性・・・まあ今回は捨ておく)。

 

詰まるところ「味付けの濃い食べ物が好き」と言う程度の話だし、

そして「SNS映えする様なインパクトの強い盛り付けが好き」

と言う程度の話だろう。

 

映画に限らずだが、時代によって大衆の求めるものは変わっていく。

かつて一世を風靡した作品が後の世代の人達に響かなかったとしても

特に何とも思うところはない。

 

茹でた芋は旨い。

だが若い人達は「味がしないから食えない、何か調味料をくれ」と言う。

 

或いは「こんな貧乏くさい物を食べてるところを見られたら恥ずかしい」

と思うのだろう。

 

まあ特に思うところは何もない。

 

社会間格差の広がる中で下側と思われたくはないのだろう。

それが「今時」であり、それを人々が望んできたのだろうから。

 

自分はリアルなものが好きだ。

飾り立てたアレンジメントよりも野に生える雑草の方が面白い。

即ち自分のような感覚のズレた人間には解らない事の方が多い。 

 

ズレておらず、日々リアリティが無くなっていく僕らの世界。

虚構であれば虚構であるほど喜ばれる。

 

それは現実世界があまりにも魅力に乏しく見えるから・・・

なのではないだろうか?

 

内面描写の凄み・・・では、ごく普通の人達の内面をリアルに

描いたとして、そこに凄みはないのだろうか?

 

映像の迫力・・・ごく普通の日常を撮影したものには何の迫力も

ないのだろうか?

 

それに・・・時には確認も必要だ。

物差しのゲージが歯抜けになって精度が落ちていやしないか?

 

 或いは・・・

時代ごとに求めるものは代わり評価軸も変わっていくのならば

違う時代のものは並べて優劣付けられないのではないか?

 

色々と思い、同時に色々と特に何も思わない。

 

だがしかし「何も思わない」と言う状態の事を思っている。

停止するな。その状態は面白くないぞ!!