カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

昔のノート

電子証明書の更新がどうのとかで、あちらこちらかき回している。

すると「こんな物が出てきたけど?」など、一冊のノートを

手渡された。

 

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こ・・・これは!?もしや、黒歴史的な奴!!

 

自分でも全く記憶に無かったが紛れもなく自分の字、自分のノート。

恐る恐る中を開いてみて更に驚いた。(恥ずかしいイラストとかあるかも)

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『ブラストフォース外伝98』で実際に使用した楽曲のMMLだ!!

 

ブラストフォース外伝98はPC98向けにタケルなどで販売されていた

シューティングゲーム開発ソフト『バカスカウォーズ』を使用して

作られた自作シューティングゲームで、自分以外の人間に配布した

初めてのオリジナルゲームだ。

 

当時は(現在もだが)楽譜を書けずMMLも当然出来なかったのだが

使っていた音楽ツールには譜面だけでなく、MMLを表示するエリアが

有ってそれを一生懸命書き写したものがこれだ。

 

外伝98の曲はバカスカウォーズの仕様に合わせてFM2chでメロとベース、

もう1chでバスとスネアなどドラムス、SSG1chでバッキングを演奏する構成

(効果音を再生するのでSSGの他のチャンネルは使えない)だったので

曲的にはあまり派手な事は出来なかったが、それでも自分の書いた曲が

ゲーム中で流せると言う事で夢中になって作成していた記憶がある。

(ただし曲はゲームの進行に合わせた、すごく地味なものばかり)

※この音源は記憶を頼りに昨日の夜DAWで再現したもの。

synth1で鳴らしているのでFM音源ではない。雰囲気だけ。

 

チームARECTを名乗っていたのは30年近く昔の事だ。

ゲーム制作にしても作曲にしても、本当に原点のものが今目の前にある。

 

残念ながらブラストフォース外伝98のゲームはもう起動させる事は

出来ない(試して無いけど多分PCもディスクも駄目になっているだろう)。

 

昔カセットテープに録音して作ったサントラ(2面の曲にエラーがある)

のみが当時のサウンドを保存した唯一の資料となる・・・。

 

懐かしいな・・・ゲームを作る時に楽曲も作成するが曲を褒められる事は

まず無い。それは当時から変わらない。

 

そして自分には才能が無いのだ・・・などとしょげる事もない。

それも当時から変わっていない。

 

成長して無いな・・・と肩をすくめる。昔のノートを見た感想。

なんでかねぇ・・・

久しぶりにマキシマム2の進捗報告。

制作自体は特に躓きもないのだが、気持ちがイマイチ乗ってこないので

進行は非常に遅い。

(気分転換にノートに書いている別のゲーム向けの方が捗っている)

 

一番の理由は今の社会情勢にある。こればかりはどうしようもない。

日々良い気分でいられれば気持ちも乗っていけるがそうでないならば

様々な雑念に気持ちが邪魔されてしまう。

 

そんな時は気持ちが乗っていなくても、とりあえず惰性でも出来る

(個人の感想です)ドット絵の修正であったり効果音の作成だったり

優先順位は低いが作業難度も低いものをこなしていくわけだ。

 

結果的にじわじわと進んでいく。それでいい、後退はしないのだ。

 

そんな中、5面のボスが一部分だが表示され、動いてる風になった。

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5面ボスはデモ版には登場しない、まだお見せ出来ない敵なので

モザイクをかけてあるがデザイン的にはかなり地味な印象である。

ただし、プログラム的な意味合いでの、その構造はやや複雑だ。

 

まあいつも思うわけだ・・・なんで実力に見合わない面倒なものを

選んでしまうんだろうと。見栄なのか単に馬鹿なのか、わざわざ

工数のかかるギミックを盛り込んでしまう。

 

それをやればきっと面白くなる・・・と、その誘惑には敵わない。

作りやすいものを作っていればもっと短期間でゲームをリリース

出来ると思うが、まあ仕方ない。そう言う性分なのだから。

 

なんでかねぇ・・・いや、今言っただろう?

ちょっとだけ驚け

この程度では驚かないよ?

 

オタク(事情通)は何かと知識をひけらかしたがるし珍しいものを沢山

見たり聞いたり、或いは所有していたりするので驚かない事を自慢したがる。

 

そんな人達にはこう言いたい。「駄目だ、ちょっとの事で驚け!!」と。

 

驚かない人達の頭の中は様々な強刺激に晒され慣れ過ぎてしまっていて、

微弱な刺激では少しもセンサーが働かない。

 

審美眼が育っているのではなく、単に『感度が鈍っている』のである。

 

感度が鈍っていると、ちょっとの事では驚かなくなる。

熱湯に手を突っ込みながら「ああこんなのたいした事無いよ」と、

手を真っ赤にしながら笑い飛ばしているような状態だ。

 

よく考えてみるといい。

多少温度が温めであったとしても・・・だ、手を突っ込んだのは水では無い。

それはお湯なのだ。メラゾーマでは無くメラだったみたいなものだ。

 

「あっ!!お湯じゃないか!?」と思わないのはおかしい。

つまり『水と温めのお湯』の区別が既に付かなくなっているのだ。

 

驚かないぞと通ぶることには何の意味も箔もない。

 

諸君、日々常々驚け!!

驚かぬ者に真の目利きなど出来っこないのだ。

目盛りが10㎝単位でしか刻まれていない物差しなんて捨ててしまえ!!

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Dragon's Lair X RepliCadeがうらやましい

youtubeで登録チャンネルの新着を軽い気持ちでチェックしたら

個人的感想だが、とんでもない製品を目の当たりにしてしまった。

 

それが・・・『Dragon's Lair X RepliCade』である。 

 

※画像をクリックすると商品ページに飛びます

 

 これは1983年にシネマトロニクス社が販売した(日本ではユニバーサル)

アーケードゲームで内部に搭載されたレーザーディスクプレイヤーを用いて

美麗なアニメーション映像を背景に、予告なく挿入されるQTEをクリアする事で

最後まで物語を楽しめる・・・と言う、当時としては時代の先端を行く

画期的なアーケードゲームを、テレビ接続も可能な家庭用ミニハードとして

現代に甦らせたもの(本物のレーザーディスクプレイヤーは入っていない)。

 

ドラゴンズレアと聞くと・・・試しに検索してみても

"ドラゴンズレア クソゲー"などの候補が上位に来るほど酷いゲームと言う

印象が強いかもしれないが、それはファミコンの同名ゲームの事であり、

アーケードゲーム『ドラゴンズレア』自体は決してクソゲーでは無い・・・

と言う事だけははっきりとしておきたい。

 

ドラゴンズレアをクソゲー呼ばわりしている人の殆どは、恐らく

アーケード版をプレイしていないどころか、存在すら知らないのでは

ないのだろうか?ファミコン版とアーケード版は全く別のゲームです。

 

さて、このDragon's Lair X RepliCadeであるが、元々はKickStarter発の

企画であるらしく、海外のミニハードに多い雰囲気だけの再現ではなく、

筐体のデティルは勿論、コイン投入口とキャッシュボックスのドアや

背面のメンテナンスハッチ・・・中を開けると、そこにはパイオニア

レーザーディスクプレイヤーのミニチュアまで仕込まれていると言う、

頭のイカれ方が二周り違うこだわりっぷり。

 

メガドライブミニのアクセサリであるミニメガCDを分解すると中には

基盤をプリントした厚紙が入っている怪現象と通ずるものがある。

 

つい先ほど知ったばかりなので詳しい事はよく解らないのだが購入は

newwavetoys.comからしか出来ないようだ。(ちなみに価格は$119.99)

 


Dragon's Lair X RepliCade - This thing is SO COOL!

 

そう言うものがあるらしいと言う情報はおぼろげに記憶にはあるのだが、

ここまでクオリティの高いものだとは思っていなかった。これは素晴らしい。

 

年末にアストロシティミニを控えていて、とてもこのハードまで購入する

余裕は無いが、控えめに言ってもこんなの欲しいに決まっている。

買った人が素直にうらやましい!!

 

あとドラゴンズレアは関係ないがタイトーはこれのタイムギャル版を

一刻も早く作るべき。

読む必要の無い無駄ばなし

ゲームギアミクロを6月3日、

amazonでの予約開始直後に予約購入したのだが・・・

 

発売日の10月6日はおろか、翌日になっても発送すらされていない。

人気商品ゆえ在庫が無いのならばそれも仕方の無いことだと思うが、

amazonの商品ページを見ると『在庫あり』となっている(執筆時)。

 

倉庫に商品があるのに4ヶ月も前から予約購入している客に商品を

渡さないなんてどういう事なのだろうか?

 

ちなみに自分はプライム会員では無いので他に優遇される競合者がいて、

それで後回しにされているならば、それは仕方の無いことだと思う。

 

でもそれもamazonに在庫が無い場合の話だ。

 

『在庫あり』とamazon自身が表示しているにも拘らず、出荷すら

されていない裏の事情とは何なのか?

 

考えられるのは「配送業者が確保出来ていない」からではないかと

思うのだが、ポスト投函で配送を終了出来るような商品の配達に

業者が確保出来ないなんて事があるのだろうか?

(郵便局がamazonの仕事をどの程度請けているかは知らないが・・・)

 

もう一つは現在amazonではプライムデーのセールを控えているので

そのタイミングに業者(配送車)を集中させる為に、この時期の

出荷数を調整している(だからお届け予定日がプライムデーの後)為、

と言うもの。こちらの方が可能性としては高いだろうが出荷業務自体は

毎日ある筈なので、セールの後ろに回す意味があるのか疑問に感じる。

 

もしかすると実際はやはり在庫がなくて、プライム会員に回す為に

一般購入者のキャンセルを待っているのではないか・・・?など、

邪推してしまう(この場合の『在庫』は勿論自分が購入した未発送分)。

 

商品は未だ発送されず、10月16日にお届け予定であると言う。

恐らくそれまでに二次出荷分が入荷する予定なのだろう。

 

予約した順番で言えばかなり早い筈なのだが、それでも後回し。

まあ、より多く金を使う客を優遇するのは当たり前のことだから

その様なサービスをおおっぴらに提供している以上、利用していない

ユーザーが文句を垂れるような事でもないのだろう。

 

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存在が確定していない幻のゲームギアミクロ

それで待たされている客としては単に面白くはないという話。

お後が宜しいようで。

 

 

※追記

 

ゲームギアミクロ、10月9日にポスト投函され配送が完了した。

発送が何故遅れたのかは不明だが、一般会員の分は地域ごとに発送日や

便が何らかのルールにより、事細かく決められていた・・・と言うのが

自分の予想だがこればかりは知りようもない。

 

当初amazonに問い合わせようとしたが以前はヘルプページから探せた

カスタマーサービスに連絡する」と言う項目が無くなっていて

結果的に問い合わせる事が出来なかった。

 

恐らく何処かの階層からはリンクに辿り着けるのだろうがamazonとしては

あまり問い合わせをして欲しくないようだ。じゃあ仕方ない。

 

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ミクロ外箱

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開封して起動させたGGミクロ

以前よりも大分小さくなった。

もうtwitterなどで散々同様の画像と投稿を見てしまった後なので

手にしても「ああこれね、見た見た」と言うような感想しか出ない。

 

ホビーとしては申し分なし。大満足。これはこう言うものなのだ。

 

最近の活動

ほぼ無いに等しい。

やはりコロナの影響が大きい。

 

ただまあ、それでも開発自体は止まっていない。

作業量が少ない、目に見えて進捗や変化に乏しいと言うだけで、

作業自体は何かしらしている。

 

まあこう言うのが一番辛いところ。

マイナーアップデートを小まめに行ったところで大本の元が

変わったわけではないから「何も変わって無いじゃないか」

・・・と言われたら反論出来ない。

 

この間から5面ボスの絵を作ってはいるが、新ボスの追加は慎重に

ならざるを得ない。

 

マキシマム2は内部での複雑怪奇な部分が多く、特にボス関連は

専用の処理だらけで新しいボスを付け加えるとなると先ず頭の中で

状況の整理をつけて、「こう言う順番で状況を整えていけば良い」

と言うのを自分内に確立させてからでないと怖くて弄る事が出来ない。

 

この辺は次回作(あれば)では予め構造に余裕を持たせておいて、

専用処理においてもマキシマム2などで作った特殊なものを最初から

使う・使わないに関わらず組み入れておく事で対応出来るのだが、

今回は有り物の拡張なので面倒ばかり。

 

長くかかってるものはこう言う弊害も多い。多分商業でも同じだろう。

まあ本格的な拡張工事はやる気が戻るまで待ってて下され。

 

そんな訳で一応最新のスクリーンショットを数点貼っておく。

予め断っておくが殆ど何も変わっていない。

 

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細かいところに目を向ければ本当は色々と変わっているのだけど

細かすぎて指摘するのも馬鹿馬鹿しいだろう。間違い探しかよと。

 

ではまた次回。

上手い絵は好きか?

実のところ、割と嫌いじゃない。

上手いって言うのは文字通り『上手い』状態を指して言っている。

 

自分が人生においてこの絵は上手いと最初に感じた漫画は恐らく

寺沢武一先生の『コブラ』だと思う。

 

時代はDrスランプや北斗の拳が始まった頃合だったろうか?

その時のコブラは休載から復帰した時の週間少年ジャンプのもので

とにかく他の連載作品とは画質が全く違う、極めて異質なもので

これは同じ漫画なのか?と大きな衝撃を受けた事を覚えている。

 

もちろんこの時代既に劇画や劇漫画と呼ばれるようなものは存在して、

例に漏れずコブラもそう言った分類の出来る作品だった筈なのだが

・・・自分にはまるでそれが絵画のように見えたのだ。

 

そのページには全裸の美女の後姿があった。

ヒップは重力に従いやや垂れて、その体つきは少女ではなく正に

「女」そのものであったのだ。

 

手塚や永井 豪の描くデフォルメの効いた丸い尻では無い。

なんて美しいのだ・・・子供ごころながら感動で背筋が震えた。

 

 勿論、鳥山明原哲夫もとても上手い。

だがこの時点では彼らはまだ新人だったし絵も完成されていなかっただろう。

コブラの絵は自分には異次元の上手さに思えたのだ。

 

漫画の単行本と言えばドラえもん21エモンしか持っていなかった自分が

初めて買ったコミックスがコブラだった。少ない小遣いで買えたのは

合わせて3冊程度だが(ドラえもんも2冊くらいしか持ってなかった)。

 

 ただ・・・その直後にファミコンの一大ブームが到来し、自分は漫画に

のめり込む事はなく、そのままゲームに没入していく事となる。

 

直前にガンダムのブームもあってアニメに目が向いていた時期もあるが、

自分は結局ロボットが好きなだけだったのでアニメにものめり込みは

しなかった(親にテレビを見せて貰えなかったと言う事情もある)。

 

自分が再び漫画に興味を持つのは数年後、遊びに行った友人宅で読んだ

安永航一郎県立地球防衛軍』からである。

 

漫画に関しては姉が持っていた『マカロニほうれん荘』や『パタリロ』、

或いは『ストップ!ひばりくん』などなど、少女誌連載作品なども含め

それ以前の作品も読んでいたが、それらの漫画はあくまで姉達のもの。

自分で買った本では無かったので思い入れの強さはやや薄いのだが、

それらも自分のルーツとなった作品の一つである事は間違いない。

 

さて、話を県立地球防衛軍に戻すと、安永航一郎の絵は上手さで言えば

「並」だろう(ごめんなさい、安永先生の絵は上手いです)。

 

しかし安永の漫画を読めば本を選ぶのに絵の上手さなどを基準にする事が

如何に馬鹿馬鹿しい事か直ぐに解る。以後安永航一郎の漫画を買い漁った。

 

全巻揃えるなどと言う習慣の無かった自分が一つの作品を、一人の漫画家を

じっと追う様になったのはこれが始めての事だった。

 

上手さなんてどうだっていいんだ、肝心なのは「めちゃくちゃな面白さ」だ。

 

上手い絵は好きか?

 

・・・その次に出会ったのは上手い上に論理先行の士郎正宗だったのだが

まあ、それは別の機会に。

(ちなみに、実際はその前にゆうきまさみ先生にハマってます)