カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

急に昔の事を思い出した

思い出し話。

 

以前在籍していた職場にはグレーゾーンとかそう言う感じでは無い

発達障害の方が数名バイトに居て、その方達と一緒に作業をするに

辺り様々な苦労があったりした。

 

その方達に共通していたのは「分からない時は人の真似をする」

事だった。

 

例えば、俺が周囲の状況や進行を見ながら今の作業をこなしつつ

先んじて次の作業の準備を始めると・・・その方達は自分の持ち場を

離れて俺の真似を始めてしまう。

 

「ここは俺一人でいいんで自分の持ち場に戻って!!」と言っても

こちらの動きに気付くと毎回同じ事をする。

 

ここから判る事は、その人達は「今は何をする時間なのか」を

理解出来ていないと言う事だろう。

(幼い子供が親の真似をして学習するのと同じ行動とも言える)

 

仕事自体もさして出来ているわけでも無いし、入って1ヶ月経つか

経たないか程度ならば、まだまだ分からない事も多くて当然。

 

なのに「どうしたらいいですか?」と聞きに来る方はほぼ居なかった。

何故かと言うと・・・

 

分からない事があるのに教わろうとしない=分らないという状態が

怖くない。

 

聞かずに一先ず他者の真似をして乗り切ろうとする=分ってないと

悟られたくない。

 

聞く事を避ける=分ってない事がばれると怒られると思っている、

怒られるのが嫌。

 

・・・と、まあこんな理由だろうと思う。

分らない事がある状況を不安に感じずに誰かに怒られる事を恐れる。

 

そう言った方達は結局辞めさせられた。一見すると真面目で温厚で、

働き手として良さそうにも思える。

(その様な方達の多くは半年間は見習い扱いとして雇われていた)

 

しかしいざ仕事を与えると上手く出来ない。

そう言う方が複数の事を同時に処理出来ないみたいな話はよく聞く。

自分が見た中では一つの事もあまり出来てないケースが殆どだった。

 

その人達がその後どうなったのか、自分は知らない。

 

一つ言えるのは、誰かの真似をするには

当然「その誰かと同等かそれ以上」の能力が必要になると言う事で、

真似をすれば誤魔化せる・・・と考えてしまう事自体状況を理解

出来ていないと言う証拠なのだろうな、など思ったりした。

 

まあ今となっては昔の事です。