カベジマ研究所2

Legasyswareのゲーム開発と日常をゆるく適当に綴っていくブログ

デザインは難しい

2020年に開催が予定されている東京オリンピックのエンブレムのデザインが
盗用なのではないかなど、日々ニュースで取りざたされている。


その真偽は不明である。確立は何万分の一であったとしても偶然の一致は
起こり得ないことではないからだ。


同じような道をたどった同じような趣味の人が同じようなデザインを
作ったとしてもそれは不思議ではない。


何故ならば方法論は確立されているから・・・である。
だから偶然似てしまうということは如何にも有り得る。


もし、既にあるデザインをインターネット等で画像検索し、
それをトレースしていたのだとしたら・・・それはデザインではないだろう。


デザインを起こす人は自分がデザインをしていると言う今正にその瞬間に
気持ちが高揚し、そしてその行為に対し脳が快楽を感じるのだと思う。


もし他人のデザインを真似る前提で仕事をしたとしたら・・・デザイナーとしては
これほどつまらないことはないだろう。だってそれは自分のデザインではないのだから。


同じ人のデザイン事務所の手がけた景品のバッグのデザインにも盗用の疑惑が出て、
こちらに対しては公式に「所属のデザイナーがトレースを行った(らしい?)」
との釈明があり、うち数点のバッグはリストから取り下げとなった。


自分には分からない。
デザイナーの魂は燃えなかったのだろうか?


期限内に、予算内に、希望通りに、数をこなさなければならぬから、
「仕事だから」だとするならばプロの魂とはそのようなものなのだろうか?


他のデザインから刺激を受ける、気に入ったデザインの要素を真似る・・・
そういうことは日常的にあるだろう。


人はみな先人に倣い、「自分もこのようになりたい」そう願うだろうからだ。
そこには尊敬があり情熱があり真摯さがあるだろう。


でも安易に他者のデザインを“なぞる”のはデザインじゃないだろう。
そういうのって単なる情報のコラージュに過ぎないんじゃないだろうか?


疑惑視されているオリンピックのエンブレムは劇場のものと良く似ている。
もし参考にしたのであればそう答えるべきだし本当に知らなかったのだとしても
「確かに似ているが盗用はしていない」と答えるべきだろう。


「自分は似ていないと思う」
この言葉には魂を感じなかった。


真実はどうだろうか?・・・それは誰にも分からない。
偶然の一致は有り得ないことではない。


偶然有ることかどうかは定かではないけれど・・・






余談。
デザインをトレ−スされたアメリカのデザイナーが
東京オリンピックのエンブレムを自作してみたそうである。


まあ・・・なんかアレでした。正式採用される系統に属す感じではないかな。
興味ある方は検索してみてください。


便乗して素人の自分も描いてみた。
まあ・・・なんかアレでした。1時間で止めました。
複雑なものを色々試したけどどれもイマイチで、もしやるならば半年くらいは
入念に準備して取り組まないと難しいでしょう。



白黒の2色にしたのは日本と言えば日の丸で赤・・・と言うのは安易だし
歴史的な背景により反感を持つ人も居るだろうと言うことで、日本と言えば
白壁に黒い瓦屋根・・・城や蔵のイメージだったり、書のイメージだったり、
フォーマルな組み合わせと言うことで選んだわけですが、東京らしいかと言うと
それはどうなんだろ?円にしたのは「和」だからですね。時間があれば文字を
組み合わせてデザイン完成させたかったけれどタイムオーバー&やる気切れ。


デザインは難しい。